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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第3回

【鉄板&旬パーツ】新たな鉄板HDDの誕生か!? WDのAV向けHDDに注目

2015年08月12日 17時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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消費電力もほぼ同じに

 続いては電源のみをACアダプターで供給して、アイドル時と「HD Tune Pro 5.60」実行時の消費電力をワットチェッカーで計測してみた。

消費電力 (単位:W) ←better

 「WD AV-GP」のアイドル時が1W高くなったが、ともに消費電力や振動、騒音を抑える「IntelliSeek」と回転速度などを調節して消費電力を抑える「IntelliPower」をサポートしているので、リード・ライト時は最大7Wと同じだ。

 ただ、計測中のワットチェッカーの動きを見ていると、「WD AV-GP」のほうが、6Wまで下がる頻度が多かったように感じた。

「nasne」の外付けHDDに設定して連続録画

 最後は、ソニー「nasne」の外付けHDDとして使ってみた。ただ、「nasne」の外付けHDDの対応は2TB(FAT32)まで。3TBモデルを2TBと残りの2パーテーションに切った状態でも認識できなかったため、容量2TBモデルを急遽手配。TV番組を8時間連続録画した際と録画終了後20分経った時点の温度を調べてみた。

 温度はスタンドタイプの外付けHDDケースに搭載した状態の表面(レベル側)と裏面(基板側)を非接触型温度計で計測している。

「nasne」が認識する外付けHDDは容量2TBまでとなる。3TBモデルのパーテーションを切っても認識しないので注意

FAT32でフォーマットして、「nasne」に接続。設定で登録すれば、録画先として使える。ちなみに「テレビ王国 CHAN-TORU」で番組予約を行なうと、自動で保存先は外付けになる

動作温度[室温27℃] (単位:℃) ←better

 録画終了後20分経過した状態のアイドル時は温度に差はないが、録画中は表面、裏面ともに「WD AV-GP」の「WD20EURX」が1.5度低くなった。HDD、BDレコーダーなどにも採用されているだけあって、温度上昇はなるべく抑えられているようだ。

 温度は使用する外付けHDDケースや設置場所の影響で変わるが、長時間録画を行なっても40度以下で使えそうだ。

 当然だが、両モデルとも8時間分の番組録画は問題なく行なえていた。ただ、複数チューナーによる同時番組録画時は、「WD AV-GP」が備える録画&再生時のエラーを防ぐ、「SilkStream」技術の効果で、また違った結果になる可能性もある。

「WD AV-GP」は用途によっては魅力的

 「WD AV-GP」と「WD Green」で、リード・ライト性能や消費電力に劇的な違いは見られなかったが、録画・再生に特化した独自技術の「SilkStream」や、低くなった動作中温度と3年保証で安心感アップといった感じ。

録画・再生に特化した独自技術の「SilkStream」や、低くなった動作中温度と3年保証に2000円の価値があると感じるなら“買い”だ!

 この点に、鉄板HDDの「WD Green」シリーズより2000円余分に出せるかは、用途やこだわり次第だろう。

【取材協力】

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