厚さ12.4mmだがタブレット単体では軽さが魅力
「dynabook V713」は11.6型なので、それなりの大きさがありサイズは約299mm×189mm×12.4mm。数値としてみるとタブレットでは分厚い部類に入ってしまうが、ラウンドフォルムを採用しているため、実際の持ちやすさは上々と感じる人が多いだろう。
手持ちで気になる熱源は、本体正面から見て右上にある排気スリット付近に集中している。ある程度の熱は我慢するほかないが、11.6型と大きく、ホットポイントを回避する持ち方は可能なので、意外と気にならないだろう。また重心はほぼセンターになっているが、気持ち本体底部よりである。そのため、横画面時には本体下寄りを持つことであまり重さを感じないで済む設計だ。
さてインターフェースは、タブレット本体とキーボードドックにわかれている。タブレット側には、電源/スリープボタンやロックボタン、ボリュームボタンのほか、USB 3.0×1、microHDMI出力、ヘッドセット端子、電源コネクタがある。キーボードドッグ側には、有線LANとHDMI出力、VGA出力、USB 2.0×1。
オフィス用途で考えた場合、打ち合わせ時にはタブレットで、プレゼン時ではキーボードドックごとといった使い方を想定しているものと思われる。またV713/28Jはデジタイザーペンを本体に収納可能。手書きメモはもちろん、アプリ操作が多いといった場合は利便性が増すだろう。筆圧方面については後日またチェックをお送りしたい。
キーボードドックは作業前提?
「dynabook V713」のキーボードドックは、11.6型のイメージからするとキーピッチが窮屈とイメージしがちだが、キーボードドック側に搭載されているパーツが少ないのもあり、キーピッチ19mm、キーストローク1.02mmになっている。キーレイアウトには変則的な部分もあるが、打鍵感もよく、文章作成前提という環境ならばとくに不満を感じることはないだろう。キーストロークは浅めなので、ここは好みがわかれる部分。
キーボード中央にはアキュポイント(いわゆるトラックポイント)が用意されているため、タッチをせずに操作することもできれば、クリックパッドとの併用操作、アキュポイントとクリックパッド、そしてタッチパネルのハイブリッド操作にも対応する。このあたりは、とくにWindows 8に慣れてくるとやりやすい操作なので、ちょうどよいと感じる人も多いだろう。またレガシーな操作体系がよいという人向けでもある。
またキーボードドックは折りたたみ可能でタブレット本体を装着した状態でノートPCのように閉じることができる。このときのサイズは、約299mm×220.5mm×16.9~19.9mm、重量は約1.47kgになる。ひと昔前のノートPCの重さになってしまうのだが、用途先がオフィス内であれば持ち運ぶのはタブレット本体のみなので気にする部分ではないだろう。
開閉角度は構造からか制限があり、下記写真の角度が限界になる。ただデスク上に置くとちょうどよい角度だった。人に画面を見せたいときは着脱式を活かして本体だけ渡せばOKという考えだろうか。