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コンパクトPCをいじくり倒す!! 「Endeavor ST160E」ロードテスト ― 第6回

起動速度アップも!「Endeavor ST160E」をWindows 8にアップグレード

2012年11月01日 11時00分更新

文● 星 紀明 写真●ASCII.jp編集部

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今シリーズ、ロードテストで取り上げるのは、エプソンダイレクトの「Endeavor ST160E」というセパレート型のデスクトップPC。最大の特徴は、そのコンパクトさにある。幅195×奥行き185mm×高さ75mmという極小サイズながら、パフォーマンスも十分に備えた「Endeavor ST160E」をいじくり倒す! 第6回目は、いよいよ店頭販売も始まったWindows 8の導入だ!第1回第2回第3回第4回第5回はこちら。

コンパクトな筐体にパーツがぎっしりと詰め込まれた「Endeavor ST160E」。発熱の多いパーツの搭載は危険だ

Windows 8を「速い、速い」と皆が言うので

 リスクを伴わない範囲で、つまるところ「壊しちゃって取り返しがつかなくなり、エプソンダイレクトに怒られない程度」のハードウェア換装は、前回までであらかたやり尽くした。いや、リスクを取ってもいいならCPUにも手を入れて、カスタマイズメニューにも用意されていないクアッドコアの「Core i7-3820QM」あたりと換装してみたかったが、「Endeavor ST160E」の内部構造を見る限り、熱対策が難しそうで、さすがに突撃するのは怖い。

 ハードウェア面でもう手を入れる場所がなくても、いまならソフトウェアからアプローチという手がある。Windows 8にアップグレードすれば、ハードウェア構成はそのままでも、起動や終了時間がさらに短くなって、ますます快適になるかもしれない。実際、手持ちのPCをWindows 8にアップグレードした人たちは、「速い、速い」と口をそろえる。私も、私物のモバイルノートにWindows 8をインストールしてかれこれ2カ月経つが(これも仕事)、確かに同じPCとは思えないほど起動が早くなった。

 原稿執筆時点で、エプソンダイレクトのサイトには「Endeavor ST160E」のWindows 8搭載モデルはまだ掲載されていない。そう遠くないうちに登場するだろうとは思うが、一足先にその姿を具現してみようというわけだ。

 Windows 8のインストールディスクと外付けDVDドライブを手に、さっそくインストールするべしというところで、はたと我に返る。そうだった。前回、SSD RAIDを解除して、BDXL対応のスロットインBDドライブを「Endeavor ST160E」に内蔵したのだから、外付けDVDドライブはいらないのか。ちょっと気が急いた。

 気を取り直して、BDXL対応のスロットインBDドライブ(しつこい)にWindows 8のインストールディスクを挿入。ディスク自体はDVD-ROMなので、別にBDドライブでなくても、それこそBDXL対応もスロットイン方式も意味をなさないが、せっかく取り付けたのでもう一度くらい出番が欲しかった。そう、こんな事もあろうかと、用意していたのだ!

今回はWindows 8 Proの64ビット版を用意。今回は、既存のソフトウェアやファイルを引き継いでのアップグレードインストールため、Windows 7上でインストーラーを実行する
「Endeavor ST160E」の場合、Windows 8と互換性がないデバイスが2つ見つかる。これらのドライバをアンインストールしてから作業を続行
Windows 8のインストールを開始。内蔵したBDXL対応スロットインBDドライブがギュンギュギュンのブロロロローだ!

Windows 8の導入後は起動時間がさらに3秒短縮

 今回のアップグレードインストールの所要時間は、30分ほどだった。過去の経験上、OSのアップグレードインストールでは決まってトラブルに見舞われるのに、今回は思いのほかスムーズに終わって、却って気味が悪い。「Endeavor ST160E」のシンプルな設計がよかったのか、Windows 8のできがよいのか。

はい、こんにちは
「Endeavor ST160E」のWindows 8アップグレードが完了
「デバイスマネージャー」を見ても、「!」マークがついているデバイスは1つもなし。胸をなで下ろす

 さっそく、OSの起動時間と終了時間を計測してみる。Windows 8では、起動時にデスクトップではなく「スタート画面」が表示されるので、電源ボタンを押してからスタート画面が表示されるまで(Microsoftアカウントでログインせず、ローカルアカウントにパスワードなしで自動ログインする設定)の時間で計ってみたところ、結果は17秒で、Windows 7のときよりもさらに3秒短縮された

 Windows 8を標準搭載したモバイルノートでは、10秒で起動するものもあり、それと比べればやや見劣りするものの、初めのHDD+2GBメモリ環境での起動時間が50秒だったので、そこから約3分の1まで短縮できたのだから素晴らしい。なお、終了(「電源」-「シャットダウン」をクリックして、本体の電源ランプが消灯するまで)にかかる時間は、Windows 7の場合と同じく5秒のままだった。

 もう1つ気にかかっていたのは、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアだ。Windows 7の最高値は「7.9」で、実際のパフォーマンスがそれ以上であっても「7.9」と表示されていた。Windows 8では最高値が「9.9」に上がったので、「7.9」以上のスコアもわかるはず。そこで、Windows 7では「7.9」だったSSD(プライマリHDD)のサブスコアを知りたかったのだ。

ストレージをSSDに換装した「Endeavor ST160E」のWindowsエクスペリエンスインデックスを見ると、「プライマリHDD」のサブスコアは「8.1」だった。だがしかし、Windows 8では評価基準が変わったのか、「グラフィックス」のサブスコアはWindows 7での「6.5」から「5.8」に下がっている。なんか悔しい

 実は前回、SSDのRAID 0構成を解除する前にもWindows 8をインストールして、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを取っておいた。これなら「プライマリHDD」のサブスコアもどーんとアップするだろうと思いきや、シングルSSDの場合とは0.1しか違わずに「8.2」という結果に。SATA3.0対応SSDの2台でRAID 0を組んでもこのスコアなら、いったい何をどうすれば「9.9」に到達できるのか。何か気が遠くなってきた。これについては、また別の機会にでもリベンジするとしよう。

 ちなみに、Windows 8にアップグレード後の「Endeavor ST160E」の動作はすこぶる快調で、いまのところトラブルは何も起きていない。Windows 8を標準搭載した「Endeavor ST160E」はまだ発売されていないが、現行のWindows 7モデルを購入しても、もちろん「Windows 8優待プログラム」の対象になるので、1200円でWindows 8 Proにアップグレードできる。

 今回のロードテストを振り返ると、「Endeavor ST160E」はコンパクトな省スペースPCでありながら、なかなか“いじり甲斐”があることも、自分でパーツを換装してスペックアップを図れる余地がけっこう残されていることもわかる。エプソンダイレクトから機材を借りて記事を作っている手前、「最小構成で買って、自分でカスタマイズしよう」などとは口が裂けてもいえないが、購入時には現実的に無理のない価格の構成にしておいて、実際に使っている中で非力さを感じるようになってからスペックを強化してもよいだろう。

 それはさておき、足かけ2カ月近くも借りっぱなしの「Endeavor ST160E」は、中身がごっそり入れ替わって、すでに別物。それをまるで私物のように使い続けてきたから、何だか愛着がわく。それをまた分解し、元の状態に戻して返却するのは寂しいところだ。



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