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続いてはx.264エンコーダを用いて、2分のSD動画をエンコードするのに要した時間を計測した。このテストはやはりコア数が多いほうが圧倒的に有利で、4コアCPUのスコアのよさが目立つ。なかでもAthlon II X4 635は、最上位のPhenom II X4 965 BEにかなり近づいてきており、エンコード目的のユーザーにはコストパフォーマンスの高いCPUになったと言える。
各種メモリ速度
次はSandra 2010を用いて各種メモリ速度を計測した。メインメモリはかなり幅が出る結果となっており、4コアCPUのほうが良好な結果が出るようだ。キャッシュ速度はコア数と動作クロックが関係するため少々比較がややこしいが、L1キャッシュに関しては1コア1クロックあたりの速度はどのCPUもほぼ同じ数値になっている。ただ、L2キャッシュはAthlon II X3 440とPhenom II X3 705eの2つが、その他よりも10%以上良好な数値になっている。両者とも3コア製品であり、このあたりになにか要因があるのかもしれない。
3Dゲーム関連
3Dゲーム関連のベンチマークは、PC Mark VantageのGamingと、やや古いが「FINAL FANTASY XI Benchmark 3」の2つを計測した。前者はコア数が多いほうが、後者はシングルスレッド性能が高いほうが有利なテストとなる。このほかにBIOHAZARD5ベンチマークを計測したのだが、すべてのCPUでほぼ同一のスコアになったため除外している。今回はチップセットAMD785内蔵のRADEON HD4200を用いているため全体的にスコアは高くないが、ある程度の傾向はつかめるだろう。
PC Mark VantageのGamingは4コアCPUが良好なスコアになる傾向が見られるが、3コアのAthlon II X3 440もかなり健闘したスコアになっている。コストパフォーマンス重視でミドルレンジのビデオカードと組み合わせるCPUとして狙い目かもしれない。FINAL FANTASY XI Benchmarkはシングルスレッド動作なので、ほぼ動作クロックに比例したスコアになっている。ライトなネットゲームなどでは、L3キャッシュがあり動作クロックの高いPhenom II X2 555BEが有利だ。
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