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最新パーツ性能チェック ― 第82回

1万円台前半の激安クアッドコアCPU「Athlon II X4 630/620」

2009年09月17日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 AMDはSocket AM3に対応するクアッドコアCPU「Athlon II X4 620」と「Athlon II X4 630」を2009年9月16日に発表した。これまでのAMDのクアッドコアCPUは、いずれも「Phenom」「Phenom II」のブランド名が付けられていたが、今回発表されたCPUは「Athlon」ブランドであり、AMDのクアッドコアCPUのエントリモデルに位置する、コストパフォーマンスを重視したモデルとなる。

「Athlon II X4 630」。近日発売予定で想定売価は1万2000円前後「Athlon II X4 620」。秋葉原ではすでに発売中で、実売価格は1万700円前後

 スペックは「Athlon II X4 620」が動作クロック2.6GHz、「Athlon II X4 630」が動作クロック2.8GHzで、いずれも45nmSOIプロセス製造のPropusコア、L2キャッシュ512KB×4、TDP95Wとなっている。Phenom IIシリーズとの最大の違いは、共有L3キャッシュが搭載されていないことだ。そのため、同クロックのPhenom IIシリーズと比較するとパフォーマンスは落ちることになる。
 そのかわり、コストパフォーマンスはバツグンで、「Athlon II X4 620」の実売価格は1万700円前後となっている(関連記事)。「Athlon II X4 620」と同クロックでL3キャッシュ有りの「Phenom II X4 810(L3キャッシュ4MB)の実売価格が約1万5000円なので、L3キャッシュがないかわりに30%も安く買えるというわけだ。クアッドコアCPUはIntel製でいちばん安い「Core 2 Quad Q8400」が約1万8000円なので、動作クロック数もまずまずな「Athlon II X4 620」の価格設定はかなり挑戦的と言えるだろう。L3キャッシュがない以外のスペックに関しては、Phenom IIで採用されているDenebコアとほぼ同一仕様で、メモリコントローラ周りやL2キャッシュの容量などはまったく同じである。
 なお、現在出荷されているAthlon II X4シリーズは、PropusコアとL3キャッシュを無効にしたDenebコアの両方が存在しているとアナウンスされている。AMDによればDenebコアでもL3キャッシュは有効にできないとのことだ。

ベンチマーク環境

 それではベンチマークの環境を紹介していこう。今回はグラフィックに手元にあったRadeon HD 3870搭載カードを使用している。これは比較対象にCore 2 Quad Q9550を使用しているため、グラフィック周りの仕様を合わせるためである。同様にOSもWindows 7(RTM)ではなく、Windows Vistaで検証している。

テスト環境
  AMD環境 Intel環境
CPU Athlon II X4 630(2.8GHz)
Athlon II X4 620(2.6GHz)
Phenom II 905e(2.5GHz)
Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)
マザーボード ASUSTeK「M4A785TD-M EVO」(AMD 785G) Intel「DG41TY」(Intel G41 Express)
メモリー DDR3-1066 2GB×2 DDR2-800 2GB×2
ビデオカード ATI Radeon 3870(メモリ512MB)
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB)
OS Windows Vista Ultimate SP2(32bit)
グラフィックドライバ ATI Catalyst 9.9

 まずは「CPU-Z」で新CPUの情報を見ると、いずれもPropusコアでコア電圧は1.35Vになっている。また、L3キャッシュの欄がグレーアウトしていることからも、L3キャッシュは搭載していないことがわかる。

「Athlon II X4 630」のステータス「Athlon II X4 620」のステータス

(次ページへ続く)

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