AMDは、開発コードネーム「Deneb」と呼ばれていたクアッドコアCPU、「Phenom II X4」を正式に発表した(関連記事)。
従来のPhenomとの違いは、L3キャッシュが2MBから6MBへ増量され、製造プロセスも65nm SOIから45nm SOIへとシュリンクされたことが大きなトピックになるだろう。製造プロセスの変化は、TDPに現れており、最上位となる「Phenom II X4 940 Black Edition」(以下、Phenom II X4 940 BE)は3GHzでありながら、2.6GHzの「Phenom X4 9950 Black Edition」(以下、Phenom X4 9950 BE)の140Wを大きく下回る125Wを実現している。
Phenom II X4 940のほか「Phenm II X4 920/2.8GHz」もラインナップされ、どちらも従来と同じSocket AM2+パッケージとなっているため、Phenom対応マザーボードであれば、BIOS更新程度で使用可能になる点は、既存のユーザーには朗報だろう。
以前の記事で「型番的にラストとなる“X4 9950 BE”」(関連記事)と書いたが、AMDは「Phenom II」という新ブランドとし、さらにモデルナンバーも3桁に変更した。その型番は、奇しくも昨年暮れに登場したIntelの「Core i7-940」を彷彿させるもので、相変わらず「P-Rating」的なモデルナンバーの付け方となっているが、そろそろIntelの呪縛から離れて独自の路線を歩んでもいいのではないかと思ったりもする。例えば今回のモデルなら「Phenom II 3GHz」とした方が分かりやすくスッキリすると思うのだが。
話を戻して、Phenom II X4のスペック改めて見てみると、Phenom X4 9950 BEと比較して唯一劣っている部分がある。それはHyperTranceportのクロックだ。Phenom X4 9950 BEが2GHzなのに対し、Phenom II X4では1.8GHzとなっている。このことから、恐らく上位モデルでは2GHzに引き上げあられると思われるが、AMDの発表によるとSocket AM2+でのPhenom IIは今回発表された2モデルのみで、以降上位CPUの登場については言及されていないため、HTクロック2GHz版のPhenom IIはDDR3対応となるSocket AM3版Phenom IIで対応するのかもしれない。
| CPUスペック | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| モデルナンバー | Phenom II X4 940 BE |
Phenom II X4 920 |
Phenom X4 9950 BE |
Phenom X4 9850 BE |
||
| ステッピング | C2 | C2 | B3 | B3 | ||
| 製造プロセス | 45nm SOI | 45nm SOI | 65nm SOI | 65nm SOI | ||
| 動作クロック | 3GHz | 2.8GHz | 2.6GHz | 2.5GHz | ||
| コア数 | 4 | 4 | 4 | 4 | ||
| HTクロック | 1.8GHz | 1.8GHz | 2GHz | 2GHz | ||
| 2次キャッシュ | 512KB×4 | 512KB×4 | 512KB×4 | 512KB×4 | ||
| 3次キャッシュ | 6MB | 6MB | 2MB | 2MB | ||
| TDP | 125W | 125W | 140W | 125W | ||
| パッケージ | Socket AM2+ | |||||
| 店頭予想価格 | 2万9800円 | 2万7800円 | 1万7800円 | 1万6800円 | ||
(次ページへ続く)
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