無線LAN搭載でインターネットに接続可能
冒頭で触れたが、X1060は高性能音楽プレーヤーというだけでなく、動画や写真も再生できる多機能マルチメディアプレーヤーとしての側面も強い。
例えば、X1060では無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)を内蔵し、「PodCast」の受信や内蔵ウェブブラウザーによるウェブページの閲覧を可能としている。
そんな中でも特筆すべきは、動画コンテンツのたまり場である「YouTube」の動画を直接再生できる機能だろう。わざわざパソコンを立ち上げるのは面倒なものだが、X1060ならサクっと立ち上げて動画が見られるのである。
「FLET'S SPOT」や「BBモバイルポイント」といった公衆無線LANサービスに対応しており、屋外でもYouTubeを楽しめる。特にBBモバイルポイントとの接続は、初回にIDとパスワードを登録するだけで簡単に接続できる。
YouTube動画のキーワード検索も可能なので、目的の動画を探すのに手間取ることもない。この機能だけを切り出して、YouTube専用端末として売り出してもウケるんじゃないと思うほどの出来映えだ。
有機ELで見るワンセグも素晴らしいが……
加えてワンセグ視聴と録画にも対応している。驚いたのは、録画時に自動的にCMを検出して記録してくれるということ。これにより再生中、簡単にCMスキップをすることができてしまう。何ともはや至れり尽くせりという印象だ。
動画再生はAVC(H.264/AVC)、MPEG-4、WMVに対応している。同社のBDレコーダーとUSB接続することで、録画した番組を手軽に外出先で見られる「おでかけ転送」にも対応しているので、録画した番組を見たいのに時間がない! というありがちな悩みを一発で解消してくれる。
動画再生やワンセグ視聴において威力を発揮するのは、3.0型の有機ELディスプレーである。特に高解像度の動画を再生したときは、それが3.0型であることを忘れて集中して見てしまうほどの美しさだ。
ただ個人的には、さまざまな動画が見られるというのは「超豪華なオマケ」である。あくまで「音楽を再生する」ことにこだわり抜いていることが、X1060の最大の魅力だと感じた。
久しぶりに「逸品」と呼べるデジタルガジェットに出会った、そんな気分になった1台だ。
この連載の記事
-
第95回
AV
映像を見ながらコミュニケーションを楽しむ「RZタグラー」 -
第94回
AV
録画番組の視聴スタイルを変えるAndroid端末「SV-MV100」 -
第93回
AV
HD動画もスムーズ!? 「iPad 2」のAV機能をチェック -
第92回
AV
ガツンとくる重低音ヘッドフォン 気になる3機種をチェック! -
第91回
AV
電車の中でも気軽に作曲! iPhone用シーケンサを試す -
第90回
AV
カメラ機能を愉快に使う! 特選Android用カメラアプリ -
第89回
AV
iPad版「Garage Band」で気軽に音楽制作! -
第88回
AV
iOS 4.3に組み込まれたホームシェアリングを試す! -
第87回
AV
編集機能が大幅強化! 生まれ変わった「TMPGEnc」 -
第86回
AV
Androidスマホは万能動画プレーヤーになれるのか!? -
第85回
AV
iPhoneより便利? Androidの音楽再生環境をチェック! - この連載の一覧へ