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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第34回

iPhoneは「2年の相棒」足り得るか?

2008年08月14日 12時45分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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iPhone
【今週の1枚】iPhoneの「設定」→「一般」→「使用状況」から見られる使用時間と起動時間のステイタス。20時間使うと残り10%、命からがらの状況で帰宅することになる

 そろそろiPhone 3Gを手に入れてから1ヵ月が経つ。iPhoneは割賦契約によって24ヵ月以上使わなければ、アップルCEOのスティーブ・ジョブズが「世界統一価格」とした8GBモデルで199ドル、16GBモデルで299ドルという価格には近づかない。2年という年月は、ケータイと付き合う上では長い期間と言える。

 果たしてiPhoneは、2年間の「相棒」足り得るのだろうか? 特にiPhoneの悪いところとして取り上げられることの多いバッテリー駆動時間の短さについて聞くと、そう不安に思う人もいるかもしれない。



バッテリーに対する一抹の不安


 この1ヵ月は、iPhoneをお供に外出して、夜の予定までいっぱいにこなして家に帰ってくると、バッテリー残量が10%という日が多かった。まるで命からがら逃げ帰って来るような感覚。ぎりぎり1日持つというバッテリーライフは、 日本の3Gケータイに比べると短い部類に入る。

 iPhoneは、通話やメールといったケータイの基本機能に、Safari、スケジュール、iPodといった機能が使いやすく完全に統合された端末だ。そうした魅力があるゆえ、端末に触る時間もこれまでのケータイに比べて長くなりがちだ。仕様だけでなく、利用環境の上からも、iPhoneのバッテリーライフは不利な環境にあるといってもいい。

eneloop mobile booster
「eneloop mobile booster」。充電式乾電池をセットして、USBポートから電源を出力する

 そんな心配から、僕も三洋電機の「eneloop mobile booster」をわざわざiPhone用に購入した。これにUSB-Dockケーブルを差し込んでiPhoneとつなげば、もし出先でバッテリーが切れても充電できるというわけだ。これでバッテリーの残量を気にせず使えるようになったが、意外にもまだ出番は訪れていない。

 しかし、バッテリーの「へたり」だけはどうしようもない。

 iPhoneが採用する電池は、日本のほかのケータイと同様のリチャージャブルリチウムイオンバッテリーだ。メモリー効果はないものの、充電と放電を繰り返していると、1年で8割から7割ほどの容量まで減ってしまうこともある(関連リンク)。

バッテリー
アップルが用意するiPhoneのバッテリーに関するウェブページでは、「フル充電/放電サイクルを400回繰り返すと、完全に充電しても元の容量の80%までしか充電できなくなります」と明記されている

 バッテリーは消耗品なので、多くのケータイでは、ショップで新しいものを購入して、ユーザーの手で交換できるような仕組みを採用している。またドコモでは、2年間使った端末のバッテリーを無償で提供する「電池パック安心サポート」を利用できる。

 iPhoneのバッテリーといば、ユーザーが交換できず、アップルの電話サポートやApple Store、ソフトバンクショップでの修理対応となる。製品の保証期間である1年間は無償、Apple Care Protection Planを利用すると7800円で無償修理を2年間まで延長可能だ。それ以外は9800円の有償対応だ(関連リンク)。

 一時的なバッテリー切れについては、日々の生活の中で防衛策が取れるものの、バッテリーが徐々に劣化しながら同じ端末を2年間使い続けなければならないという点はどうしてもネガティブに写る。

 普通のケータイを持つヘビーユーザーの中には、満タンにしたサブバッテリーを持ち歩く人もいるが、それよりハードに使われそうなiPhoneで同じ準備ができないのは残念である。

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