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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第98回

写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン

2009年12月14日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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2年続いてきた連載を写真で振り返る

 約2年間にわたってASCII.jpで掲載してきた「ケータイが語るミクロな魅力」は、あと3回を残して一旦終了することになりました。2010年からは少しテーマを変えてまたお目にかかろうと思いますが、長期にわたりのご愛読、ありがとうございました。

 なぜこの連載が終わるのか、2009年のケータイに何が起きていたのか……については100回目の原稿で触れるとして、今回は、100回弱の連載で必ず毎回1枚ずつ掲載してきた「今週の1枚」のアーカイブを10のシーンに分けて振り返りながら、2年間のケータイのミクロな魅力に迫りたい。

 ちなみに、連載で使ってきた写真は基本的に僕が撮影したもの。ケータイの端末やプレスイベントなどを撮影してきた。Flickrのセットを用意したので、すべて見たい方はこちらのリンクからどうぞ(リンク)。

シーン1
2007年のケータイシーンを牽引したau design projectの2台

MEDIA SKIN

ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションに選定されたau design projectの「MEDIA SKIN」

INFOBAR 2

美しい局面が特徴的な「INFOBAR 2」。当時の筆者は「レトロなスタイルである」という表現をしている

 au design projectの2台の端末(関連記事1関連記事2)。MEDIA SKINは僕の好きなオレンジ色で塗装を変えてこれまでとは違う手触りの優しさを感じられる端末だった。

 それ以上にミニマルなデザインにほぼ全ての機能を押し込み、鮮やかな有機ELという構成は愛すべき存在だった。また「INFOBAR 2」の“midori”はストレート型で本当に使いやすかった。

シーン2
世界に羽ばたく、日本のamadanaケータイ「N705i」

N705i

「空間に置くだけで、『何となくamadana』と分かってもらえるモノでなければならない」と語るだけあって、やっぱり見た目にもamadanaである

 2008年に登場した初代amadanaケータイ「N705i」(関連記事)。以降スライド型で継承されていったが、もっともamadanaらしく、また端末として魅力的だったのは初代モデルじゃないだろうか。

 パネルはまさにamadanaだが、折りたたみデザインのヒンジ近くのこのカーブは、おしりにフィットするため。担当者は「おしりに入れるな、と日頃から言われていますが」と実用重視のデザインをアピールしてくれた。

シーン3
洋と和の輝けるケータイ2モデル

PRADA phone

誰もが知っているあのラグジュアリーブランドを製品名に冠した「PRADA phone by LG」。豪華なお披露目パーティも開かれた

THE PREMIUM TEXTURE

当時のミドルモデル「823SH」をベースに漆と友禅を素材に採用した着せ替えパネルが用意された

 「PRADA phone」(関連記事)とソフトバンク「THE PREMIUM TEXTURE SoftBank 823SH Japan Texture」(関連記事)。世界的なラグジュアリーブランドは表参道で素敵なローンチパーティーで自社ブランドのケータイをアピールする一方で、日本に伝わるホンモノの素材を生かした漆や友禅のパネルをあしらったケータイはそれに対抗できる輝きを持っていた。

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