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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第90回

iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと

2009年09月30日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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今週の1枚
【今週の1枚】ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ空港のゲート前の風景。公衆電話の電源はスマートフォン用の充電器で埋まっていて、充電しながら通話やメールを一心に片付けている。アメリカの空港では当たり前の光景だが、日本でのケータイやスマートフォンの使われ方とは違った雰囲気を感じる

 読者の皆さんは、シルバーウィークをどうお過ごしだっただろうか? 僕はこの仕事を始めた2005年以来、初めての長期休暇(と言っても1週間)を取って旅行をしてきた。そのニューヨークとメキシコを巡る旅では、MacBook Airも持ち歩いたものの、メインの情報入手手段はiPhone 3GSになった。

 そこで、日本で契約したiPhoneを海外旅行に持ち出した時に、何に気をつけたか、何が役立ったか、と言う点を少しまとめてみたいと思う。

 ちなみにアメリカの空港ではゲートで飛行機を待っている人のほぼ全員がスマートフォンで一所懸命タイピングしていた。本来はPCのモジュラージャックをつないで電話回線でデータ通信をするために用意されている公衆電話の電源ジャックは、スマートフォンの充電器で埋まる有様だ。

 スマートフォンが、ビジネスパーソンにとってどんな存在で、どう役に立っているのかを考えさせられる。日本よりも強い動機、つまり自分のビジネス、生活に対する投資という感覚が、毎月のスマートフォンの請求書に込められているようだ。

充電スタンド アメリカの空港には、サムスンがスポンサードしている電源コンセントのタワーが見られた。スマートフォンなどがタワーに展示してある

 これについては、また別の機会に考えるとして、iPhoneを携えた旅支度、休暇の話に戻ろう。

「世界ケータイ」への道は遠い

 iPhoneを海外に持ち出したら5万円を超えるパケット代が請求された、という話はよく聞く。そうなることを理解して払う人、気づかず払うことになってしまった人、いずれにしても10万円クラスのパケット代は法外な値段だと感じる方も多いだろう。国際パケット通信は日本のキャリアに限らず、高く設定されていることが多いのだ。

 先日ドバイに移住した伊藤穣一氏に話を聞く機会があった。彼は日本ではイー・モバイルとiPhone、アメリカではベライゾンのCDMA2000 1x EV-DO対応のUSBデータ端末とiPhone、そしてドバイで契約したBlackBerry Boldを使っているという(他にもあるかもしれないけれど)。世界中を飛び回る伊藤氏は、仕事上必ずインターネットにアクセスすると考えた時、それぞれの国や環境での端末を用意した方が安上がりで便利なのだという。

 しかしBlackBerryだけは事情が違うともいう。アラブ首長国連邦の通信サービス「du」のWebサイトによると、BlackBerryによる無制限の国際パケットサービスは260AED(AEDはアラブ首長国連邦の通貨であるUAEディルハムで、1AED=約25円)までで利用できるプランなどを用意している。国際ローミングでは無制限に料金が上がり続ける日本の料金設定とは、だいぶ様相が違う。

 これなら料金を気にせずBlackBerryのプッシュメールのサービスを使い続けることができそうだ。NTTドコモのBlackBerry Boldも、海外ローミングで7000~8000円程度の利用料金に収まるようにしたら、それなりにニーズがありそうだし、たぶん僕も手に入れていると思う。

 最近ではスマートフォンのみならず、日本製のケータイでも世界的に利用可能なGSMにも対応し、キャリアは海外で利用できることを積極的にアピールしている。にも関わらず、問題となるのはやはり料金だ。現状の料金体系でiPhoneを利用するには、いくつかの設定に気を使わなければならない。

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