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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 ― 第100回

ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか?

2009年12月28日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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今週の1枚
本連載の第1回より。薄くて幅が広いiPhoneをどう耳に付けて会話をするのか、そういう模索すらiPhone登場時にはあったのだ

 本連載は今回で最終回になります。これまで100回の連載におつきあいくださり、読者の皆様、また取材にご協力いただいた皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。

 さて、この「ケータイが語るミクロな魅力」という連載は2007年9月、ニューヨークでのストーリーから始まった。日本ではまだiPhoneは発売されておらず、わざわざiPhoneを使ってみるためにアメリカに渡り、その経験に触れてきたのだった(関連記事)。

 初代iPhoneの背面はざらついた金属加工とプラスティックのツートンで、金属部分はとても質感の高いものである。その約1年後、日本でもiPhone 3Gが発売され、さらにその1年後にはiPhone 3GSが登場。ユーザーは200万人とも300万人とも言われるまでに成長している。

初代iPhone 一番右が初代iPhoneの背面。iPhone 3G/3GSのツヤツヤとは異なるデザインを採用していた。日本では発売されていなかったのでなじみが無いとはいえ、当初アプリの追加もできなかったと考えると隔世の感がある

 2007年の段階で一番興味があった端末はiPhoneであり、僕の現在のケータイはiPhoneであり、次に買うケータイもたぶんiPhoneであることは堅いと考えている。その上で自己矛盾を恐れずに言うと、iPhoneに触れてしまった、持ってしまった僕が魅力的に感じるケータイを探す旅を、100回の連載を通じて続けてきた。

 この連載を振り返ったときの本質は、iPhoneに対抗するケータイの魅力探しにあったと思う。

 しかしながら経済状況の冷え込みやケータイ市場の飽和による動きの鈍化、そして海外を含む活発なモバイルビジネスの変遷に目を向けると、ミクロな魅力に注目している場合ではなくなってきたように感じている。より大きなビジネスの変化やプレイヤーの変化を目の前に、より広い視野で考え直すべきではないだろうか。

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