このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第41回

CEATECで見つけた近未来社会のケータイ

2008年10月02日 22時30分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

【今週の1枚】プロジェクター内蔵ケータイ。NTTドコモブースで展示されていた。昔から、このアイディアは存在しており、僕もちょっと欲しいな、と思っていた

 アジア最大の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2008」が9月30日から10月4日まで開催される。今回はCEATEC会場内で見つけた面白そうなものの中から、ケータイの近未来について考えてみたい。


街に白い壁を増やすか? プロジェクター内蔵ケータイ

まず、最初に紹介したいのが、NTTドコモのブースで展示されていた、超小型プロジェクター内蔵ケータイだ。

展示の中で一番欲しいな、と思ったのがこのプロジェクター内蔵ケータイ。内蔵というよりはプロジェクターがケータイにドッキングしている。明るい展示会場でもきちんと映像を見ることができる明るさを実現していて、このまま売り出しても全く問題ない気がする

 光源にはLEDを採用しており、説明員によるとケータイのバッテリー駆動だけでも30分は映し続けることができるそうだ。もっとも、無理矢理ドッキングさせて端末を大きくしてしまうなら、別にセパレート式でもよさそうな気もした。

 このケータイが普及したら、街中には白い壁が増えるんじゃないだろうか。今までポスターをばりばり貼っていたり、スプレーでペイントされていた渋谷の街も、昼間はただ白い壁があるだけ。しかし夜になると、プロジェクターケータイによって映し出されるデジタルアートで街が埋め尽くされる。そんなカルチャーが生まれてくると、面白いなあ、と思う。

 もちろん、雰囲気作りのために照明が落としてあるカフェは、プロジェクターケータイの視認性を高めることになり、喜ばれるだろう。無線LANや電源コンセントを完備しているファーストフード店が、次に用意するのはスクリーンになったりして……。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン