今注目のビデオカード6枚を総チェック
今年の夏はビデオカードが各種勢揃いし、非常に粒の揃った珍しい状態となっている。これまでNVIDIAにしろ、ATIにしろ世代交代サイクルの関係で半年ほどのズレが生じていたわけで、なかなか同じ土俵による正確な比較が難しく、もっと言えばATIが常に一歩遅れていたような状況だった。それがHDシリーズの登場により徐々に形勢を取り戻し、最新のHD4800シリーズにおいてはNVIDIAの牙城を崩すのに十分なコストパフォーマンスを発揮し、市場でも人気となっている。
一方、NVIDIAはG80/G90路線の集大成とも言えるGTX 200シリーズをリリースし、よりハイパフォーマンスな方向に力を入れているが、下位モデルとなるGeForce 9800シリーズはHD4800シリーズの台頭によって窮地に追い込まれている。その窮地を脱すべく登場したのは先日紹介したGeForce 9800 GTX+だ。
というわけで、今回はATI Radeon HD4850/4870、GeForce 9800 GTX/GTX+、GeForce GTX 260/280の一挙6枚をテストし、今もっともお買い得なのはどれなのかを探ってみたい。以下、ATI RadeonおよびGeForceの名称を省略させていただく。
まずはスペックから見ていこう。正直言って、ATIとNVIDIAの製品をクロックやユニット数で比較してもアーキテクチャーが異なるため、数字からその性能を読み解くのは難しくなってきている。そう、問題はスペックではなく、実際のゲーム等でどのくらいのパフォーマンスを発揮するのか、なのだ。
そして、この中で異彩を放っているのがHD4870。これまで2GHz前後だったメモリクロックが一気に1.8倍に引き上げられ、GDDR5にてメモリクロックは3.6GHzに達している。またGTX280はオプションではなく、リファレンスデザイン製品として1GBものメモリを搭載しており、メモリ量も増大の一途をたどっている。
| 各ビデオカードの比較表 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| Radeon HD4870 | Radeon HD4850 | GeForce 9800 GTX+ | GeForce 9800 GTX | GeForce GTX 280 | GeForce GTX 260 | |
| コードネーム | RV770 XT | RV770 PRO | G92b | G92 | GT200 | GT200 |
| プロセスルール | 55nm | 55nm | 55nm | 65nm | 65nm | 65nm |
| シェーダバージョン | 4.1 | 4.1 | 4.0 | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
| DirectX対応 | 10.1 | 10.1 | 10.0 | 10.0 | 10.0 | 10.0 |
| シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 | 800基 | 800基 | 128基 | 128基 | 240基 | 192基 |
| テクスチャユニット数 | 40基 | 40基 | 64基 | 64基 | 80基 | 64基 |
| ROPユニット数 | 16基 | 16基 | 16基 | 16基 | 32基 | 28基 |
| コアクロック | 750MHz | 625MHz | 738MHz | 675MHz | 602MHz | 576MHz |
| シェーダクロック | 750MHz | 625MHz | 1836MHz | 1688MHz | 1296MHz | 1242MHz |
| メモリクロック | 3.6GHz | 2GHz | 2.2GHz | 2.2GHz | 2.214GHz | 1.998GHz |
| メモリ種別 | GDDR5 | GDDR3 | GDDR3 | GDDR3 | GDDR3 | GDDR3 |
| メモリインターフェイス | 256bit | 256bit | 256bit | 256bit | 512bit | 448bit |
| メモリ容量 | 512MB | 512MB | 512MB | 512MB | 1024MB | 896MB |
| PCI Expressタイプ | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
| PCIe 電源タイプ | 6ピン×2 | 6ピン×1 | 6ピン×2 | 6ピン×2 | 6+8ピン | 6ピン×2 |
| 実勢価格 | 約3万6000円 | 約2万2000円 | 約2万9800円 | 約2万4000円 | 約6万円 | 約3万8000円 |
もう一つ、無視できないファクターが価格だ。先日、9800GTX+が発売され、その影響で9800GTXやGTX260が値下がりするという現象が起きている。価格は7/22時点のものだが、特価品や限定品という形でバーゲンプライスになることもあり、最低価格は下落する一方となっている。9800GTXはすでに生産終了扱いで今後は9800GTX+のみ生産されるという話もあるため、安価になった9800GTXを手に入れるなら今しかないだろう。
(次ページへ続く)
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第475回
自作PC
Core Ultra 7 270K Plusは定格運用で285K超え!Core Ultra 5 250K Plusは265Kにほど近い性能 -
第474回
自作PC
Core Ultra X9 388H搭載ゲーミングPCの真価はバッテリー駆動時にアリ Ryzen AI 9 HX 370を圧倒した驚異の性能をご覧あれ -
第473回
デジタル
Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ! -
第473回
自作PC
「Ryzen 7 9850X3D」速攻検証:クロックが400MHz上がった以上の価値を見いだせるか? -
第472回
sponsored
触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ -
第472回
自作PC
Core Ultraシリーズ3の最上位Core Ultra X9 388H搭載PCの性能やいかに?内蔵GPUのArc B390はマルチフレーム生成に対応 -
第471回
デジタル
8TBの大容量に爆速性能! Samsung「9100 PRO 8TB」で圧倒的なデータ処理能力を体感 -
第470回
デジタル
HEDTの王者Ryzen Threadripper 9980X/9970X、ついにゲーミング性能も大幅進化 -
第469回
デジタル
ワットパフォーマンスの大幅改善でHEDTの王者が完全体に、Zen 5世代CPU「Ryzen Threadripper 9000」シリーズをレビュー -
第468回
自作PC
こんなゲーミングPCを気楽に買える人生が欲しかった Core Ultra 9 285HX&RTX 5090 LTで約100万円のロマンに浸る -
第467回
デジタル
Radeon RX 9060 XT 16GB、コスパの一点突破でRTX 5060 Tiに勝つ - この連載の一覧へ











