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最新パーツ性能チェック ― 第75回

55nmプロセスのハイエンドGPU「GeForce GTX 295/285」の性能を探る

2009年02月17日 21時00分更新

文● 石井英男

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 NVIDIAから登場した「GeForce GTX 295」および「GeForce GTX 285」は、55nmプロセスルールで製造される最新ハイエンドGPUであり、前者がデュアルGPU構成、後者がシングルGPU構成の製品となる。ともに、現時点でのクラス最高性能を実現したGPUであり、非常に高い3D描画性能を誇る。プロセスルールが65nmから55nmにシュリンクされたことによって、消費電力が削減されていることもメリットだ。GeForce GTX 295搭載ビデオカードの実売価格は5万8000円前後、GeForce GTX 285搭載ビデオカードの実売価格は4万3000円前後と、ビデオカードのウルトラハイエンド製品としては価格的にもリーズナブルであり、店頭での人気も高い。そこで今回は、GeForce GTX 295/285(以下GTX 295/GTX 285)の3D描画性能や消費電力を検証していきたい。

「GeForce GTX 295」のリファレンスカード

 まず、GTX 295とGTX 285のスペックを見ていこう。前モデルの「GeForce GTX 280」および、AMD製GPUの最上位製品「Radeon HD 4870 X2」とあわせてスペック表を作成したので、比べてみよう。

各ビデオカードの比較表
GPU GeForce GTX 295 GeForce GTX 285 GeForce GTX 280 Radeon HD 4870 X2
コードネーム GT200b GT200b GT200 R700
プロセスルール 55nm 55nm 65nm 55nm
シェーダバージョン 4.0 4.0 4.0 4.1
DirectX対応 10.0 10.0 10.0 10.1
シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 480基(240基×2) 240基 240基 1600基(800基×2)
テクスチャユニット数 160基(80基×2) 80基 80基 80基(40基×2)
ROPユニット数 56基(28基×2) 32基 32基 32基(16基×2)
コアクロック 576MHz 648MHz 602MHz 750MHz
シェーダクロック 1242MHz 1476MHz 1296MHz 750MHz
メモリクロック 1998MHz 2484MHz 2214MHz 3.6GHz
メモリ種別 GDDR3 GDDR3 GDDR3 GDDR5
メモリインターフェイス 896bit(448bit×2) 512bit 512bit 512bit(256bit×2)
メモリ容量 1792MB(896MB×2) 1GB 1GB 2GB(1GB×2)
PCI Expressタイプ 2.0 2.0 2.0 2.0
PCIe電源タイプ 6ピン×1+8ピン×1 6ピン×2 6ピン×1+8ピン×1 6ピン×1+8ピン×1
消費電力 289W 183W 236W 286W
実売価格 約5万8000円 約4万3000円 約6万円 約6万2000円

 GTX 295は、GT200アーキテクチャをベースにプロセスシュリンクを行ったGT200bコアを2基搭載した製品であり、合計で480基ものシェーダ/ストリーミングプロセッサと160基のテクスチャユニット、56基のROPユニットを備える。GPU1つあたりのメモリインターフェイスは448bit幅だが、2基あわせると896bitとなり、非常に広いメモリバンド幅を実現する。ただし、コアクロックやシェーダクロック、メモリクロックなどはシングルGPU製品のGTX 285やGTX 280に比べるとやや低めに設定されている。GTX 295の最大消費電力は289Wであり、PCI Expressの6ピン電源端子と8ピン電源端子が用意されており、その両方に電源を供給する必要がある。
 シングルGPUのGTX 285はGTX 280の後継製品だが、コアクロックやシェーダクロック、メモリクロックが1割近く向上しているにもかかわらず、最大消費電力が236Wから183Wに削減されており、電源端子も6ピン×1+8ピン×1から、6ピン×2へと変更されている。
 GTX 295のライバルとなるRadeon HD 4870 X2は、アーキテクチャが大きく異なり、シェーダ/ストリーミングプロセッサが多い半面、テクスチャユニットやROPユニットが少なくなっている。また、メモリインターフェイス幅も256bit×2と狭いが、高クロックで動作するGDDR5を採用することで、インターフェイス幅の狭さを補っている。

「GPU-Z 0.3.1」でGTX 295の情報を見たところ。シェーダやROPユニットの数は1つのGPU分が表示されているため、ビデオカード全体ではこの2倍となる。2つのGPUが搭載されており、NVIDIA SLIが有効になっていることにも注目「GPU-Z 0.3.1」でGTX 285の情報を見たところ。コアクロックやメモリクロック、シェーダクロックも正しく表示されている

(次ページへ続く)

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