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MoguraVRのゲームとって出し第71回

限られたアイテムで緊張感あるプレーを!

悪夢のような世界を一人で生き残れ「A-Tech Cybernetic VR」

2018年03月09日 18時30分更新

文● やましん/Mogura VR

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 今回紹介するのはSFなVRシューティングゲーム「A-Tech Cybernetic VR」だ。このゲームでは、プレイヤーは突然変異体に占拠された施設で生き残るべく戦うというもの。程よい難易度と丁寧なチュートリアルで、ほかのVRシューティングゲームよりも手軽にできるのが魅力的な作品に仕上がっている。

 プレイヤーはSF風の研究施設と思われる建物の中を進んでゆく。何者かに襲われたかのような状況になっているので、ゴア表現もあるので苦手な人は気をつけよう。グラフィックの雰囲気は「DOOM VFR」や「RawData」に似ており、クオリティは高い。

 敵はゾンビのようなモンスターで、不気味な動きでこちらに近づいてくる。一体だけならそこまで脅威にはならないが、ほとんどの場合まとめて襲ってくるのでタチが悪い。

 また、この手のゲームでは伝統的に“ゾンビの弱点は頭”と決まっているが、本作の敵は頭を吹き飛ばしてもそのまま襲ってくる。一撃必殺で仕留めることができず弾数を多く消費してしまうので、無駄弾を撃つ余裕はない。ほかにもさまざまなモンスターが登場するが、どれも決定的な弱点はないのでどれだけ弾を撃ち込めるかが重要になる。

 武器はハンドガン、マシンガン、ショットガン、手榴弾など、様々な種類が登場する。マシンガンやショットガンは強力だが、弾が手に入りにくいためすぐに弾切れになってしまう。武器は落ちているモノしか交換できないので、いつでも好きな武器に切り替えられるわけではない。強いからといってお気に入りの武器だけを使っていると、いつの間にか弾がなくなって敵を倒せなくなるパターンもあるため気をつけよう。

 弾数の限られる武器が多い中、役立つのは近接武器だ。バールや鉄パイプなど、あまり強そうには見えないが、使い方によってはハンドガンよりも使い勝手が良い。間合いの取り方さえ工夫すればノーダメージで敵の群れを倒すことも可能だ。序盤は片手にハンドガン、もう片方に近接武器といった運用が最強装備だろう。中盤までは十分使えるため、近接武器は見つけたら優先的に確保しておこう。

 アイテムはステージのいたるところに落ちている。分かりやすく光が出ているため、見逃すこともない。見つけたらしっかり拾っておこう。

 弾数は少ないが、両手にマシンガンを装備して撃ちまくる時の爽快感は折り紙付きだ。普段節約している分、贅沢に撃つと非常にストレス発散になる。マシンガンは連射力だけではなく、威力も非常に高いため、敵が大量に出てくる時などには役に立つことが多い。

 チュートリアルは親切に作られており、画像付きで案内してくれるため迷うことも少ない。VRシューティングに慣れていないプレイヤーでも安心だ。

 ゲームモードは2種類。これまで紹介してきたのは「ストーリーモード」で、これ以外に出現する敵をひたすら倒す「サバイバルモード」も搭載されている。ゲームをスタートするとキレイな受付からはじまるが、右に行けばストーリーモードで、左に行くとサバイバルモードが始まる。

 サバイバルモードでは敵を倒し、獲得したポイントで武器を買う。ボックスの中に隠されているものもあるので、買わずに探してみるのもいいだろう。ただ、敵はゲートから次から次へとやってくるので、武器を購入しないと弾が間に合わない可能性が高い。一方で近接戦用の武器を見つけてしまえば、それだけでほとんどの敵は倒せてしまう。強力な敵が出てきたときだけ武器を買い、あとは近接武器だけで戦うのが無難な戦法だ。

 VRシューティングゲームとしてはDOOM VFRやRawDataに近い本作。筆者の位置づけだとDOOM VFRよりも難易度は低めで爽快感は少ないが、アドベンチャーゲームとしては本作の方が楽しめる。RawDataよりはシューティングゲームとしての完成度は高いと感じたが、オンライン機能が記事執筆時点で本作には未実装であるため、その点ではRawDataに軍配が上がる。

 ゲーム自体の完成度も高く価格も比較的安いため、DOOM VFRでプレー時間の長さに満足できなかったり、難易度が高いと感じた人には強くオススメできる。ほかの作品に比べても、特に近接攻撃の爽快感と便利さは格段に上だ。チュートリアルが丁寧なので、VRシューティングゲームに入門したい人にもオススメできる一本である。

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