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ソニーが本気で参入してきたハイレゾオーディオの世界! ― 第2回

ハイレゾ対応ウォークマン発表!その実力を最速でチェック!

2013年09月25日 13時10分更新

文● 鳥居一豊

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 ドイツで行われた世界最大規模のエレクトロニクショー、「IFA 2013」でソニーが驚きの発表を行なった。携帯オーディオプレーヤーをはじめとし、ミニコンポや単品オーディオなどまで、一挙に、大量のハイレゾ対応製品を発表したのだ。

 そんな中で25日、待望の「ウォークマン」のハイレゾ対応モデルが国内で正式発表された。

「F880」シリーズ。16/32GBモデルはこの4色から、64GBはブラックとホワイトから選べる フラッグシップモデルの「NW-ZX1」
「F880」シリーズ。16/32GBモデルはこの4色から、64GBはブラックとホワイトから選べるフラッグシップモデルの「NW-ZX1」

 ハイレゾ対応モデルは「F880」シリーズが容量別に3機種があり、ハイエンドモデルの「NW-ZX1」が1機種(128GBモデル)となる。いずれもAndorid 4.1搭載だ。

 F880は10月19日発売予定で、予想実売価格は16GBモデルが2万7000円前後、32GBモデルが3万円前後、64GBモデルが4万円前後となる。NW-ZX1は12月7日発売予定で予想実売価格は7万5000円前後だ。

 ハイレゾ音源への対応としては、FLAC、リニアPCM(WAV)、アップルロスレスフォーマットで最大192kHz/24bitに対応する。ハイレゾ音源対応にともない、PCにインストールする転送ソフトウェアが「x-アプリ」から「Media Go」へと切り替わり、こちらもハイレゾ対応となっている。

 本記事ではウォークマンはもちろんだが、先日発表されたヘッドフォンやヘッドフォンアンプ、フラッグシップICレコーダーなどソニーのポータブル型「ハイレゾ」対応製品をまとめて紹介していく。

デジタルアンプやなどさらなる高音質化を実現
ハイレゾ対応「F880シリーズ」

F880を手に持ったところ。従来モデルとサイズはほとんど変わらない
F880を手に持ったところ。従来モデルとサイズはほとんど変わらない

 まずは、ベーシックモデルであるF880シリーズから紹介しよう。ディスプレイは4インチで広色域再現を可能にする「トリルミナス・ディスプレイ for mobile」を搭載。外光の乱反射を防ぎ、黒をしっかり表示する「オプティコントラストパネル」も採用する。

本体側面。従来モデルはボタン類がなく、本体を見ないで操作する(ポケットの中で早送りや巻戻しを行なうなど)ことは困難だったが、新機種ではその点を改善した
本体側面。従来モデルはボタン類がなく、本体を見ないで操作する(ポケットの中で早送りや巻戻しを行なうなど)ことは困難だったが、新機種ではその点を改善した
本体上面には電源ボタン、背面にはヘッドフォン端子とWMポート、ストラップ穴がある
本体背面にはNFCマークが。Bluetoothスピーカーなどにかざすだけでペアリングが可能だ 本体背面にはNFCマークが。Bluetoothスピーカーなどにかざすだけでペアリングが可能だ

 BluetoothとNFCに対応し、対応スピーカーなどとのより手軽な連携が可能になっている。バッテリー寿命も従来の25時間から35時間と長寿命になっているのに加え、ボリューム調整、再生/停止、曲送り/戻し用のボタンが新設され、使い勝手を向上している。

 音楽再生アプリの「W.ミュージック」も新しくなった。操作性を高めたほか、ギャップレス再生に対応するコーデックが拡大。従来のATRAC、WAV、FLACに加えて、AIFF、アップルロスレス、AAC、MP3(Media Go V2.5以降でリッピングしたファイルのみ対応)にも対応した。

 ハイレゾ再生対応が大きな話題となるモデルだが、携帯プレーヤーの基本性能もさらに充実したものとなっている。

ハイレゾ音源対応デジタルアンプ「S-Master HX」

 肝心の高音質のための機能や装備もさらに向上している。まずは、フルデジタルアンプ「S-Master」の進化版である「S-Master HX」だ。ハイレゾ再生対応にともない、超高域成分のノイズ低減能力を強化した。

 従来は20kHz以上から高域の残留ノイズが残っていたが、100kHz近い超高域までノイズの残留を低減し、ハイレゾ音源の超高域再生もより鮮明に再現できるようになっている。

 さらに、一般的なデジタルアンプの出力部に備わっているカップリングコンデンサーの削減を実現した。

 カップリングコンデンサーはヘッドフォンに直流成分を送らないようにするフィルターとなる部品で、これがないとヘッドフォンを壊してしまう原因になる。

 しかし、アナログ的なフィルターでもあるため低音もまた減衰させてしまう弱点があった。これを新しいS-Master HXではアンプ出力の段階で直流成分を出さないようにすることで、カップリングコンデンサーが不要になっている。当然ながらヘッドフォンを壊す心配もなく、よりキレのよい低音の表現が可能になっている。

 詳しい音質のインプレッションは後で詳しく述べるが、低音域の伸びはかなり向上しており、ベースギターの音階まできちんと鳴らし分けられるような解像度の高い低音再現ができていた。

年末のアップデートでハイレゾ以外の音源も高品位に

 しかも、S-Master HXのための電源部分も強化。ヘッドフォン/オーディオ出力用に4つの独立電源を搭載。ステレオ感とヘッドフォンのドライブ能力の向上を果たしている。

 これに加えて、12月に予定されているアップデートにより、CDなどの48kHz/16bit以下の音源を高音質化する「DSEE HX」も搭載される。従来の「DSEE」はあらゆる音源を48kHz/16bitに変換して音質向上を図ったのに対し、HXでは最大192kHz/24bitまでアップサンプリングする。

 圧縮によって失われがちな高音域を復元するだけでなく、ならなる超高音域の再現や音の微妙な余韻などごく小さな音まで復元し、ハイレゾに迫る緻密な音の再現ができるようになる。

 ウォークマンシリーズは、これまでも音質にしっかりとこだわった点では定評があるが、ハイレゾ化を機会にさらに本格的な実力を手に入れたと言える。

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