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週刊 PC&周辺機器レビュー 第113回

グラスレスで楽しめる3Dノート dynabook Qosmio T851

2011年08月15日 12時00分更新

文● 池田圭一

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超解像「Resolution+」も魅力的

 Qosmio T851が搭載するSpursEngineは、映像の解像度を向上させる超解像技術「Resolution+」機能も提供している。こちらはウェブブラウザー用のプラグインとして働き、視聴中に「Resolution+」マークをクリックすると、全画面表示となってYouTubeなどの低解像度ネット動画を高解像度に変換表示する。こちらは見た目にも変化がはっきりとわかり、なかなかに気持ちよいものだった。

「Resolution+」有効時(右)と無効時(左)、元は360pの動画だが、720p相当かそれ以上の映像品質に見える

 グラスレス3DやResolution+使用時に気になるのが、排熱処理である。SpursEngineを動かすと直ちに空冷ファンがほぼ全開で回転するのだが、排気の温度は高く風切り音も耳についた。またQosmio T751のレビューでも言及しているが、「harman/kardon」ブランドのステレオスピーカーの再生音は、それほどよくない。3Dコンテンツの世界にはまり込む音……というレベルには到達していない。

 Qosmio T851はハイエンドのテレパソとして十分な機能を持ち、Office付きで22万円前後(東芝ダイレクトでは20万4800円)で購入できる。これだけでも魅力的であり、画期的なグラスレス3D機能も持っている。個人向けのAVノートとして強力なアイテムと言えよう。

dynabook Qosmio T851/D8CR の主な仕様
CPU Core i5-2410M(2.30GHz)
メモリー 8GB
グラフィックス GeForce GT 540M
ディスプレー 15.6型 1920×1080ドット 3D対応
ストレージ HDD 750GB
光学ドライブ 記録型BDドライブ(BDXL対応)
テレビ機能 地上/BS/110度CSデジタル放送×2
無線通信機能 IEEE 802.11 b/g/n、Bluetooth 3.0
インターフェース USB 3.0×1、USB 2.0×3、ブリッジメディアスロット、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000Base-T LANなど
サイズ 幅387.6×奥行き266.8×高さ31.1~36.8mm
質量 約3.3kg
バッテリー駆動時間 最大約2.9時間
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit版
直販価格 20万4800円

お詫びと訂正:掲載当初、OSをWindows 7 Home Premium SP1 32bit版と記載していましたが、正しくは64bit版でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2011年8月15日)

筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


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