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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第5回

九州は宮崎でメロン号、ついにグラベル完走!

2011年06月20日 22時46分更新

文● 中村信博、写真● 中島正義、うえのふみお

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祝! メロン号グラベル完走!

眞貝選手「2日目のスタート時点で約35秒あった上位の牟田君との差は、この最終SSを残して約12秒。このステージの1回目の走行だったSS9では14秒差をつけることができていたものの、今の自分がすべきこと=「絶対完走!」を今回は優先させ、結果は成り行きに任せることに。それでも比較的自信が持てるようになってきたコーナーではロスなく走ることを心がけ、結果はセカンドベスト! しかし牟田君との差は8秒止まりで、追いつくことはできませんでした。これは素直に牟田君のアタックに脱帽ですね」

 そして、何とこの最終SSで奇跡が起こった! デイ2を2番手で走行していた松原久選手/香川俊哉選手組ブーンが、ステージ途中でマシントラブルを起こして大きくタイムを落としたのである。松原ブーンのデイ2タイムは、40:16.4。対してメロン号のデイ2タイムは、40:15.0。なんと1.4秒差で、デイ2を3位でクリアすることができたのだ!

ついにメロン号が帰ってきた! トラブルをはね返して6位入賞、そして悲願のグラベルイベント完走を達成だ。チーム、メロンブックス販売隊、そして会場に集まった多くのファンが並んで、その帰還を祝福した

CJRTの2台のくす子号も、それぞれ9位、10位で完走を果たした。エンジンやミッションがノーマルという状態では、これが精いっぱい。ドグミッションが追加される第4戦・福島からは、きっとスピードも向上しているに違いない

 メロン号の最終成績、JN-3クラス6位、デイ2クラス3位。ついにグラベルイベント初完走を達成し、ジンクス打破に成功! ただ走るだけなら、苦もなくフィニッシュまで完走することはできるだろう。でも、シリーズ入賞を目指しているわれわれにとっては、完走だけじゃなくポイントゲットも重要な課題だったのだ。

 たしかにデイ1のトラブルは残念だけど、メロン号と2人のクルーはそれによく応えてくれたと思う。クラス6位のイベントポイント3点、それにデイ2ポイント1点を足したシリーズポイント4点ゲットという結果は、今回のわがチームにとっては最高の結果なのだ!

残念ながら、今回の表彰対象は5位入賞までで、メロン号の2人のクルーが壇上に上がることはなし。代わってめろんちゃんズの2人が、イベントクイーン代わりに表彰式をお手伝い

 こうしてメロンブックス・インテグラは初のグラベルイベント完走&入賞をはたし、MRCはなんとか今期予定していた6戦のうち、前半戦3戦をJN-3クラス2位で折り返すことができた。そして冒頭に述べたとおり、次の全日本ラリー選手権第4戦「がんばろう福島! MSCCラリー」(6月10~12日)をスキップ。このイベントでは松原ブーンが序盤から好調な滑り出しをみせて快勝し、さらにCJRTの2台のサトリアネオもそれぞれ3、4位をゲット。これによりMRCのシリーズランキングは4位に後退し、7月に行なわれるターマックイベントの第5戦「MSCCラリーハイランドマスターズ」を迎えることになる。

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