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行っとけ! Ubuntu道場! 第35回

~師範、ターミナル怖いです!~

2011年01月27日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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他に便利な点は何?

小林:[Ctrl]+[R]での検索はインクリメンタルなので、文字を増やせばそれにマッチするものになりますね。「up」だと「sudo apt-get update」も「sudo apt-get upgrade」もヒットしてしまいますが、「upd」ならupdateの方、「upg」ならupgradeの方がヒットします。必要なところまで入力して[Enter]で実行できますね。

やまね:ある程度履歴が貯まると、そうやって操作することで簡単に扱えるのは知っててほしいですね。

あわしろいくや:あと、たいていの人が気づいてるでしょうが、[↑][↓]でコマンド履歴を順番に辿っていくことができますな。これの操作の応用として[ESC]+[<]で履歴の先頭まで戻る、[ESC]+[>]で履歴の最後(直近)まで戻る、なんてのもあったりします。

瀬尾浩史:他に「ターミナル便利だよ」っていう小技はないペン? コマンドの組み合わせ以前に、「こんな感じの小技があるよ」というのをやっておけ、と指令書に書いてあるのペン。

ミズノ:入力途中のコマンドは、[Ctrl]+[K]でカットできるよ、とかかな。貼りつけは[Ctrl]+[Y]。コマンドの入力途中で何か他の用事を思い出した場合、行頭に[Ctrl]+[A]で移動できるので、その状態で[Ctrl]+[K]して別のことやって、[Ctrl]+[Y]で復元、とか。

hito:あと実は、[Ctrl]+[_]とか[Ctrl]+[/]で編集途中のコマンドライン入力がアンドゥできたりします。コマンドの実行をアンドゥできるわけではないんですが、コマンド行の入力ミスした、なんて時は[Backspace]でわざわざ消すよりは楽、と。

編集S:ぷ、ぷすんぷすんぷしゅー。

瀬尾浩史:編集Sさん、オーバーヒートしたみたいペン。

編集S:き、気にせずいっぱい列挙しておくといいのだ……。どうせ一度で覚えられるもんではないんで。

小林:「man bash」と打つと、英語ですがマニュアルは出てきますね。

キー操作覚えられないー、という人に向けた救いの手、「man bash」の出力。[/]で検索モードに入って、「Commands」を探していくとなんかそれっぽい操作が一覧される

hito:知っておくと便利なのは[ESC]+[.]かなぁ。使い方の説明。まず「ls -altr /usr/bin」なんて打ってみる。

ミズノ:ほむほむ。

hito:で、「stat /usr/bin」なんてしたい、ことがあるかもしれない。「ls -altr」ってのは「ディレクトリの中身を、時系列順に古いものから表示する」、「stat」はディレクトリの属性を表示するものです。ここでのポイントは、「別のコマンドを、/usr/binに対して実行したい」ってことね。

やまね:で、「ls -altr /usr/bin」を入力したあと、「stat」まで打ったら[ESC]+[.]を押すと、「/usr/bin」が自動的に補完される、と。

hito:です。[ESC]+[.]は、「前のコマンドのうち、最後の文字列をカーソル位置に入力する」っていう操作。覚えておくとちょっと手早い。

ミズノ:この[ESC]は、前回紹介した[Ctrl]+[[]でも代用が効く、ってのは覚えておいていいかも。「[Ctrl]+[[]して[.]」でもいいわけですね。

小林:覚えているものが増えれば増えるほど、劇的に操作が速くなるのがコマンド入力のいいところですね。

やまね:学習曲線がゆるやかでも、最大値が高い感じ?

ミズノ:GUIはGUIでいいところもあるんで、両方使いましょ、と。あとEmacsラブな人とかは、[Ctrl]+[X]→[Ctrl]+[E]なんてのを覚えておくといいかも。

編集S:なにそれ……。

hito:起動するとエディタが開くので、なんかコマンドを書いて保存してエディタ閉じると、それが実行される、ちぅやつですね。複数行に渡るコマンドを実行するときに便利。

ミズノ:そこでEmacsを起動するようにしておけば!

編集S:なんか複雑なの書くときには便利かもしれないとは思った。が、むしろそこまでEmacsらぶなEmacsヲタに呆れた。

ミズノ:呆れられたーっ!?


(次ページへ続く)

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