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行っとけ! Ubuntu道場! 第20回

~師範! 新リリース10.04は絶対入れるべきですよね!~

2010年05月27日 17時30分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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10.04からの、新しいアプリにも注目!!

瀬尾浩史:他の機能はどんな感じペン?

村田:「GIMP」(フォトレタッチソフト)が標準から外されたかわりに、「PiTiVi」(ビデオ編集)が入ったで味噌。

ミズノ:「GIMP」はソフトウェア・センターの「注目のアプリケーション」からインストールできるので、「標準ではインストールされていない、準標準」ぐらいの位置づけになってます。「Cheese」(Webカメラを使うためのソフトウェア)とか「Deja Dup」(バックアップ)とか、「GNOME Do」(Windowsキー+スペースキーで起動できる、キーボードメインのランチャ)とかもこのグループですね。で、ここに「Emacs」が入ってないのは何故……。

hito:普通のユーザーには用がないからです。

あわしろいくや:というか、迂闊にインストールして起動させると、終了の仕方が分からなくてハマるから入れちゃダメって結論になりますよ!

村田:確かにその通りで味噌。……ところでこの語尾けっこう大変なのだ味噌。

hito:識別簡単になるんで頑張ってください。

村田:理由が非道で味噌~っ!

あわしろいくや:あと10.04では「Takaoフォント」が入りましたな。

小林:はい。IPAフォントをベースに、コミュニティでメンテナンスするバージョンのものです。

hito:グリフデータとかはなるべくそのままにして、完全互換の状態は保つ予定です。

IPAフォントを置き換える形になる、Takaoフォント。字形はIPAフォントと同じ、完全互換の予定

瀬尾浩史:あれ? そうするとわざわざTakaoフォントにしなくても、IPAフォントのままでも問題ないような気がするペン?

hito:問題ないと言えば問題ないんですが、IPAフォントには「バグ修正を行なったバージョンはIPAでしかリリースできない」という問題がありまして。そーすると、迂闊に使うのはちょっとコワイですよね。IPAが予算の都合で作業できないーとかいうケースになった場合、まさに政治的な問題が勃発するのでちょっと。

小林:コミュニティでメンテナンスする、ということにも人的リソースの限界はあるのですが、「同名でリリースし続けることが可能」ということを重視しています。

ミズノ:「じゃあ、IPAフォントが危なくなってから置き換えればいいじゃん」という意見もありそうなんですが、フォントは「名前」でアクセスすることが多いので、何か起きてから「これまで使ってきたIPAフォントはTakaoフォントに置き換えてください」という対応も難しくて。

小林:というわけで、修正を行なえる状態にするためにTakaoフォントというプロジェクトを立ち上げて、それを採用する形になりました。

村田:CDで起動するライブ環境ですでにTakaoが使われているで味噌。あと、ゴシックと明朝が同じフォントファミリーになったので、統一感も出てるはずで味噌。

hito:「マトモなフォントがデフォルトではゴシックしか入ってないから、印刷物の本文がゴシック体になる」みたいな問題は回避できますね。

あわしろいくや:まあプリンタ問題は果てしないですけどね……。

瀬尾浩史:他の変更ポイントは何ペン?

hito:新リリースのお約束で、各種ソフトウェアのバージョンが更新されました。大きいのは「OpenOffice.org」が3.2になったので、印刷時に変な文字ヌケが起きなくなったこと。

ミズノ:起動すると、これまで「Sun」とか書いてあったロゴが「Oracle」になってて驚愕しましたよ! ああSunはオラクルに買収されたんだなーって。

やまね:諸行無常。

OpenOffice.org新バージョン3.2の起動スプラッシュ。諸行無常。VirtualBoxの新バージョンでも同じ感慨を抱くことができる


(次ページへ続く)

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