行っとけ！　Ubuntu道場！ 第6回

～師範！　次バージョン「コアラ」について教えてください！～

コアラで大きく変わったところはココだ!!

小林：さて、コアラのセールスポイントは何でしょうか。売り物ではないので微妙な表現ですが、ウリになるところ。

やまね：……デザインの色合いですかね？

ミズノ：赤味噌は死んだ。なぜだ！

村田：むしろ壁紙は赤味噌色に近くなった感じはありますけど。って名古屋人だからってミソについて語ると思いましたか？　その通りです！

編集S：この新人、この空間にこの上なく馴染んでますね？

hito：よいことです。

小林：起動時や、ログイン画面の配色が大きく変わりました。茶色ベースから黒と銀色のコントラストになっています。

黒とシルバーを基調にしたコアラトーン(?)のシンプルデザインで、スッキリとしたログイン画面に

あわしろいくや：壁紙はまだ茶色ですね。

村田：あと、画面上で使われるアイコンのデザインが変わりました。「Humanity」という新しいデザインになっています。

ミズノ：これまでのUbuntuを使ってきた人からすると、かなりデザインが変わった感じになると思います。あと起動時間が速くなったかな。うちのThinkPad T61で、ログイン画面出るまで６秒くらいっすね。

あわしろいくや：うちのmini9だと60秒ぐらいかかりますけどね！

瀬尾浩史：9.04でも充分速くなりましたけど、まだ速くなりますペン？

hito：カーネル担当者その他が泣きながら0.1秒単位で起動時間をツメてくれたので、3～4秒は短くなっていると思います。

あわしろいくや：あと、Ubuntu Netbook RemixのUIが格好良くなりました。

以前のNetbook Remixとはまったくの別物に！　アプリのランチャとメニューが左ペインにまとめられ、スッキリ。Netbookの狭い画面でも使いやすくなっている

hito：Clutterベースで作り直されましたからね。あ、Clutterっていうのは、Moblinのインタフェースなんかにも使われている、アニメーションを作れるUI用ライブラリのことです。

やまね：ある意味Moblinの兄弟？

村田：微妙なところではないかと。

hito：同じライブラリだから兄弟ってわけでもないですし。ただ、ClutterはIntelがMoblinを作る過程で開発されてきているので、Moblinのおかげ、というのは間違いないところですね。

小林：これまでのデザインとは大きく違うので、一度試して頂ければと思います。

あわしろいくや：あと、Netbook RemixはこれまでみたいにUSBメモリ用のイメージで配布するのではなく、ISOイメージでの配布になりました。インストールしやすくなったと思います。

編集S：USBメモリからインストールしたい場合はどうするんですか？

あわしろいくや：LiveCDを使うか、光学ドライブがない環境の場合は、USBメモリ生成用のWindowsアプリ（USB Creator）なんかを使うことになると思います。

小林：あと、毎回のことですが、アプリケーションがいろいろ更新されますね。目玉はFirefox 3.5でしょうか。

ミズノ：Emacsが23になりましたよ！

編集S：出たな、Emacsヲタめ。一般的なユーザーさんの大部分には関係なかろう。

ミズノ：Emacsさえあれば生きていけます！

瀬尾浩史：逆に、Emacsがなくなると困りまペンか？

ミズノ：大変しょんぼりです。ほかのアプリ全然知らないんだよな orz

やまね：これがEmacsヲタのサガか……。

hito：まぁ、Emacsに慣れればエディタだけでなく、メーラーもブラウザも2chビューワもIRCも、パソコンでやるようなことは全部こなせる、というのは真実ではあるんですけどね。依存しすぎるのよくない。

小林：キー操作が難しすぎるのも、Emacsのお勧めできない点ですね。

ミズノ：何を言うんですか、viの方がキー操作覚えるの大変ですよ！

村田：（ひそひそ）Emacsもviも、どっちも変わらないような……。

hito：（ひそひそ）これが信者です。気をつけましょう。

ミズノ：だいたいアレは、作者のビル・ジョイですら「もっとちゃんと設計すべきだった」と認めて……（長いので省略されました。続きを読みたい人は「エディタについて語ってください」というネタをリクエストしてください）。

(次ページへ続く)