バイオハザード5
今度は、実際のゲームソフトでのパフォーマンスを見ていこう。まずは、サバイバルホラーソフト「バイオハザード5」からだ。バイオハザード5ベンチマークには、DirectX 9対応版とDirectX 10対応版があり、それぞれベンチマークAとベンチマークBの2種類のテストが用意されているが、ここではDirectX 10対応版のベンチマークAを利用した。
結果は、グラフ8に示したとおりで、GeForce GTS 250には多少及ばないものの(ただし、解像度が高くなるにつれて、その差は縮まっている)、1920×1200ドットモードでも十分快適にプレイできるパフォーマンスを実現している。バイオハザード5ベンチマークは、NVIDIAのサイトで配布されていることからもわかるように、GeForceシリーズへの最適化が行われている可能性が高いのだが、それを差し引いて考えても、Radeon HD 5770のパフォーマンスはなかなか優秀だ。
ストリートファイター4
グラフ9は、最新格闘ゲーム「ストリートファイター4」のベンチマーク結果だ。このテストにおいても、Radeon HD 5770は、好成績を出している。フレームレートは、Radeon HD 4770の1.5倍近くに向上しており、1920×1200ドット時以外は、GeForce GTS 250を上回る。
ラストレムナント
最後は、人気の国産RPG「ラストレムナント」のベンチマーク結果だ。このテストでは、FSAA無効時(グラフ10)とFSAA 8x有効時(グラフ11)の2種類の条件で計測した。FSAA無効時は、Radeon HD 5770のフレームレートは、GeForce GTS 250を上回っているが、FSAA 8x有効時は、Radeo HD勢のフレームレートが半分程度まで落ち込んでいるのに対し、GeForce勢のフレームレートは、数パーセントしか低下しておらず、GeForce GTS 250がRadeon HD 5770を上回る。FSAA有効時のパフォーマンスペナルティは、Radeon HD系のほうが大きいといえる。
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