おおむねスケジュールどおりに推移した
2009年のAMDモバイルCPU
さて今回は、AMDの2010年~2011年のモバイル(ノート)向けCPUロードマップについて解説しよう。まず2008年に開かれた「Financial Analyst Day」では以下のスライドのロードマップが示されている。
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| AMDが公開した、2008年11月時点でのモバイル向けCPUのロードマップ |
2009年に関してはメインストリームが「Caspian」コア、ウルトラポータブルが「Conesus」コアで、どちらもデュアルコアの製品となる。これが2010年には、メインストリームが4コアの「Champlain」、ウルトラポータブルが「Geneva」に変わり、さらに2011年には、「Llano」「Ontario」という、APU統合製品(Fusion)に入れ替わるという予定だった。
では、現状はどうなっているか? というと、2009年のFinancial Analyst Dayで公開されたのが以下のスライドである。基本的には製品の構成はほとんど変わっておらず、ほぼオンスケジュールのままで推移していることがわかる。
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| AMDが公開した、2009年11月時点でのモバイル向けCPUのロードマップ |
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| 2009年以降のモバイル向けCPUロードマップ |
ということで、上図が現時点でのモバイル向けCPUロードマップとなる。AMDの2008年ロードマップでは、すでにモバイル向け製品が45nm SOIに移行したように描かれている。しかし、AMDの製品情報ページのページでは、現時点での46製品のうち、45nmに移行を果たしているのは8製品のみとなっているなど、まだ主流は65nm SOIの製品であるのが実情だ。
ただし、デスクトップ向けと異なり、ノート向けは急にプラットフォームを変更できない。そうなると、45nm SOIに移行しても当面は引き続きDDR2メモリーを使うことになり、性能や消費電力の辻褄が合えば、どちらのプロセスで製造されたコアでも本質的には大差ない、と言うこともできる。
2009年の流れを振り返ってみよう。まず最上位にあたるデュアルコアCPU「Turion II Ultra」「Turion X2 Ultra」 は、「Lion」(65nm SOI)ないし「Caspian」(45nm SOI)コアを投入した。このコアはどちらも3次キャッシュを持たず、代わりに2次キャッシュが1MBに増量されたモデルだ。このLion/Caspianをそのままに、2次キャッシュを512KBずつに削減したのが、「Turion II」「Turion X2」ということになる。
その一方で、やや低価格向けには「Athlon II Dual-Core Processors for NoteBook PCs」という名称で、デスクトップ向けの「Athlon II X2」に使われている「Regor」コアが投入された。問題はウルトラポータブル/ネットブック向けで、当初はLionコアから1コア無効化した「Huron」コアを、「Athlon Neo」としてまず投入した。これに続き、このHuronをデュアルコア化した(つまり元のLionと同じ構成)「Conesus」コアが、「Turion Neo X2」という名称で投入された。
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