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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 ― 第34回

年末年始特別編3

2011年の新CPUコア「Bulldozer」「Bobcat」の姿

2010年01月11日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/)

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明らかにされた情報から、Bulldozerの姿を読み解く

 年末年始スペシャルの最後は、いよいよAMDの次世代コア「Bulldozer」「Bobcat」である。2009年11月に開かれた「Financial Analyst Day」でBulldozerの詳細が発表された直後から、いろいろな議論がネット界隈で駆け巡った。

Financial Analyst Dayで公開されたBulldozerの概要 Financial Analyst Dayで公開されたBulldozerの概要

 まずAMDが公開した話をまとめると以下のようになる。

  • 2つのスレッドを同時に実行できるが、SMT(Symmetric Multi-Threading)とは異なり、整数実行ユニットはスレッド間で共用されない。
  • 整数演算は4命令のアウトオブオーダー。また2ロード/サイクルをスレッドごとに実現する。
  • 浮動小数点演算は2スレッドで実行ユニットを共用する。
  • FMAC4 & CVT16をサポートする。

 問題はこの「4命令のアウトオブオーダー」の解釈である。当初、筆者はBulldozerはスレッドごとに4つの「ALU+AGU(ロード/ストアユニット)パイプ」を持つと理解した。後述するBobcatのプレゼンテーションが、ALUとロード/ストアで実行ユニットの表記を変えているのに対し、Bulldozerではスレッドごとに4つの「パイプライン」が並んでおり、これは均質なものに見えたからだ。

 また、K6世代の2命令/サイクルから、K7→K8→K10と3命令/サイクルを狙ったアーキテクチャーを3世代にわたって改良してきているので、「次は4命令/サイクルを狙っても不思議ではない」と考えていた。しかも、ローエンドのBobcatが2命令/サイクルのアーキテクチャーで出てきており、K10と合わせれば2/3/4命令/サイクルのアーキテクチャーが揃う形になる。

 ところが、これに関しては日本AMD経由で米AMDより、明確に「スレッドあたりALUが2つ、AGUが2つの合計4つである」という回答が帰ってきた。つまりIPC(命令/サイクル数)的にはちょっと逆戻りした感がある。だが、もう少し上の回答を突っ込んで考えると、もう少し深い狙いがある事が見えてきた。

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