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最新パーツ性能チェック ― 第100回

ミドルレンジ帯の性能を底上げしたRadeon HD 6870/6850

2010年10月25日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 AMDは10月22日に次世代Radeonファミリーとなる開発コードネーム「Northern Islands」の第一弾となる「Radeon HD 6800シリーズ」を発表し(発表関連記事)、販売を開始した(販売関連記事)。

Radeon HD 6870Radeon HD 6850

 Radeon HD 6800シリーズはRadeon HD 5800シリーズの後継モデルで、150~250ドルのセグメント帯を埋めることになる。自作ユーザーならこれを聞くと「おや?」と思うかもしれない。Radeon HD 5800シリーズと言えば、上位モデルであるRadeon HD 5870の店頭価格がだいたい4万円前後。250ドルとなると2万円台前半から中盤なので、Radeon HD 6850は同じx800番台でも前モデルよりもかなりリーズナブルな価格設定である。AMDによると「5800番台が高い価格設定になっていたので、6800番台では元に戻した」と述べている。
 価格設定の理由はどうあれ、同一モデルナンバーなら少なくとも前世代と同程度のパフォーマンスを期待するところだ。この期待が裏切られないとすれば、とりあえずRadeon HD 6800シリーズはコストパフォーマンスが大きく向上したことになる。

Radeon HD 6800(Barts)の位置付け。150~250ドルの価格帯を狙う6870は5850と5870の中間、6850は5850と5770の間のギャップを埋める

最初のHD 6xxxシリーズは6870と6850の2モデル

 今回リリースされたRadeon HD 6800シリーズは、6870と6850の2モデルだ。両者とRadeon HD 5870/5850シリーズのスペックを見比べると、ストリームプロセッサ(SP)数とテクスチャユニット数のいずれもRadeon HD 6800シリーズのほうが大きく削減されている。5SP単位で1SIMDユニットを形成し、16SIMDユニットで1SIMDエンジンを構成するという仕組みなので、Radeon HD 6870は1120÷(5×16)=14基、Radeon HD 5870は1600÷(5×16)=20基のSIMDエンジンを搭載することになる。

各ビデオカードの比較表
GPU Radeon HD 6870 Radeon HD 6850 Radeon HD 5870 Radeon HD 5850 Radeon HD 5770
トランジスタ数 17億個 17億個 21億5000万個 21億5000万個 10億4000万個
ストリーミング
プロセッサ数
1120基 960基 1600基 1440基 850基
テクスチャ
ユニット数
56基 48基 80基 72基 40基
ROPユニット数 32基 32基 32基 32基 40基
コアクロック 900MHz 900MHz 850MHz 725MHz 850MHz
メモリクロック 4.2GHz相当 4GHz相当 4.8GHz相当 4GHz相当 4.8GHz相当
メモリ種別 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリインターフェイス 256bit 256bit 256bit 256bit 128bit
メモリ容量 1GB 1GB 1GB 1GB 1GB
PCIe電源タイプ 6ピン×2 6ピン×1 6ピン×2 6ピン×2 6ピン×1
消費電力 151W 127W 188W 151W 108W
実売価格 2万7000円前後 2万2000円前後 4万円前後 2万6000円前後 1万5000円前後

 Radeon HD 6870は5870と比較してSIMDエンジンが30%減っているのだが、動作周波数の向上やテッセレーションの強化といった工夫により、パフォーマンスの低下を抑えているという。なお、Radeon HD 6800シリーズはテッセレーションの強化やUltra-Threading Dispatch Processorの増加といった改良はあるが、基本的なGraphics Engineの構造はRadeon HD 5800シリーズから変わっていない。Radeon HD 6800シリーズの要点を簡潔にまとめると、

・Radeon HD 5800シリーズのマイナーチェンジ版
・SIMDエンジン削減でトランジスタ数とダイサイズを削減し低コスト化
・テッセレーション強化でDirect X11対応ゲームを高速化

となる。

6800シリーズのブロックダイアグラムと主な特徴テッセレーション(ポリゴンをより細かく分割する技術)が強化されている
出力端子は6870/6850共通で、DVI×2(DualLink DVI+SingleLink DVI)、HDMI×1、miniDisplayPort×2という構成ATIブランドは統合されてAMDブランドになったため、Radeon HD 6800シリーズには“ATI”という表記はどこにもない
Radeon HD 6870の補助電源は6ピン×2で、ケース内で言うところのサイドパネル側に配置されているRadeon HD 6870の基板背面
Radeon HD 6850補助電源は6ピン×1で、ケース内で言うところのHDDベイ側に配置されているRadeon HD 6850の基板背面
Radeon HD 6870のGPU-ZによるステータスRadeon HD 6850のGPU-Zによるステータス

(次ページへ続く)

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