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最新ゲームPCのオススメパーツ構成とは?【AMD編】

2010年10月05日 12時00分更新

文● 池座 優里

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 2002年11月にファイナルファンタジーXIのPC版サービスが始まってから約8年。9月22日にコレクターズエディションが、9月30日には通常版も販売され、ついにサービスが開始された「FINAL FANTASY XIV」(以下:FF XIV)。多くのユーザーが待ち望んでいたビッグタイトルということで、毎日寝不足になりながらプレイしているユーザーも多いのではないだろうか。
 また、ゲームこそやらないまでも「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」(以下:FF XIV ベンチ)を使って、自分のマシンの性能をチェックしたというユーザーも多いだろう。実際、6月17日に「FF XIV ベンチ」が公開されてから、秋葉原ではハイエンドからミドルハイのビデオカードが売れ始め、特にベンチマークで好成績を収めるという「Radeon HD 5800」シリーズが品薄になる現象も起きたほどだ。

「ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク」。自分のマシンがどれほどゲームに適しているかを確認できる

 さらに、Direct X11のキラータイトルとして期待されているPC版のLost Planet2も10月14日にリリースが決定し、製品版に先駆けて8月17日にはLost Planet 2のベンチマークテストが公開された。
 ベンチマークテストは、リアルに表現された巨大生物「エイクリッド」や「水面の描画」などDirect X11の機能を存分に堪能できる仕上がりになっており、こちらも製品の販売が待ち遠しい。こちらはNVIDIA製ビデオカードに最適化されており、GeForce GTX 4xx系で高いパフォーマンスを発揮するとされている。

アクションゲーム「Lost Planet2」のベンチマークソフト。最新のDirect X11をサポートしている

 このようにゲームソフトによって最適化されているビデオカードが違っており、ゲームPCを新たに自作する場合、一概にどのような構成がいいかを判断するのは難しくなっている。そこで今回は、秋の夜長をゲーム三昧で過ごすためにおすすめのゲームPC環境を、AMDプラットフォーム、Intelプラットフォームの2回に分けてそれぞれじっくりとみていくことにしたい。

今回はAMDプラットフォームでおすすめのゲームPC環境についてじっくりと説明していく

今ならOSはWindows 7
4GB以上のメモリを搭載するなら64bit版を

 さて、本題に入る前にまずはOSだ。といっても、今ならもちろんWindows 7を選ぶことになる。Windows 7にはいくつかエディションが存在するが、UltimateやProfessionalは主にセキュリティやネットワーク機能が違うだけなので、ゲームPCとして使うならHome Premiumエディションで十分。また、Windows 7にはステップアップグレードが用意されているので、仮に上位版が必要になった場合はこちらを利用するといいだろう。

Windows 7 Home Premiumのパッケージ。パッケージ版には32bit版と64bit版の両方が収められているが、DSP版はどちらかを指定して購入する

 実際に購入する場合、やはり自作PCならDSP版がお得だ。パッケージ版と違い32bit版と64bit版で異なる製品となっている点には注意が必要だが、価格の安さは非常に魅力。そして、周辺機器やゲームの対応に問題がないなら、4GB以上のメモリを有効に利用できる64bit版を選択しておくといいだろう。

AMDプラットフォームでゲーマーPCの構成を考える

 それでは、いよいよAMDプラットフォームを使った編集部お勧めのゲームPC構成を紹介していきたいと思う。

CPU

 最近のゲームはマルチスレッド対応が進んできており、以前のようなシングルスレッド性能を重視する傾向から、コア数が重視されるようになってきている。そのため、AMDプラットフォームのCPUは6コアを前提にその中から選ぶことにした。
 現在、AMDプラットフォームの6コアCPUとしては最上位モデルで倍率ロックフリーの「Phenom II X6 1090T Black Edition」(関連記事)と中間モデルとなる「Phenom II X6 1075T」(関連記事)、下位モデルの「Phenom II X6 1055T」(関連記事)が用意されている。しかし、最近では「Phenom II X6 1090T Black Edition」の価格が大幅に下がっており、実売価格は2万5000円程度、週末特価やセット割引を併用すれば、2万2000円前後で購入することも可能だ。
 「Phenom II X6 1075T」とは1000~2000円前後、最下位モデルの「Phenom II X6 1055T」と比較してもせいぜい3000~4000円前後と価格にほとんど差がなく、敢えて下位モデルを選択するメリットはほとんど無いといってよいだろう。
 もちろん「Phenom II X6 1055T」はTDPが95Wなので、発熱や消費電力が少ないというメリットはある。とはいえ、ゲームPCにおいてはCPUに比べてビデオカードの発熱や消費電力の方が大きくなることがほとんど。それほどCPUのTDPに神経質になる必要はないだろう。
 逆に、ここでCPUの性能を落としてしまうとCPUがボトルネックとなってビデオカードの性能を十分に発揮できない可能性もある。というわけで、今回は「Phenom II X6 1090T Black Edition」の選択を是非お勧めしたい。

AMD「Phenom II X6 1090T Black Edition」
●実売価格:2万5000円前後
●URL:http://www.amd.com/jp/products/desktop/processors/phenom-ii/Pages/phenom-ii.aspx

AMDの最上位モデルとなる「Phenom II X6 1090T」。動作周波数は3.2GHz(Turbo CORE時3.6GHz)でTDPは125W

 とはいえ、スペース的な問題で小型ケースを使っている場合など「CPUの性能をある程度犠牲にしてでも発熱や消費電力を削減したい」というなら、やはりTDP 95Wの「Phenom II X6 1055T」が有力候補となる。動作周波数は2.8GHz(Turbo CORE時3.3GHz)と控え目ながら、発熱と消費電力が削減され、6コアとしては使いやすいCPUになっている。

【関連サイト】

マザーボード

 今回はゲームPCということでオンボードグラフィックは使わない。そのため、チップセットには「AMD 890FX」+「SB850」を採用する「M4A89TD PRO/USB3」(関連記事)を選択した。同製品は、Phenom II X6に対応し、SB850のSATA3.0(6Gbps)とNECチップによるUSB3.0も2ポート搭載するなど最新のインターフェイス規格に対応したマザーボードとなっている。さらにPCI Expressは16レーン×2のフルレーンを利用した「ATI CrossFireX」もサポートする。その他、VRM部とノースブリッジの冷却にヒートパイプで連結した大型のヒートシンクや100%固体コンデンサを採用して信頼性の向上を図るなど、ASUSTeKらしい堅実な作りになっている。

ASUSTeK「M4A89TD PRO/USB3」
●実売価格:2万円前後
●URL:http://www.asus.com/product.aspx?P_ID=fLIjRELzxMxkH2UQ&templete=2

AMD 890FX+SB850を採用したASUSTeK「M4A89TD PRO/USB3」。旧モデルとなる「M4A89TD PRO」にNECチップによるUSB3.0ポートを追加したモデルとなっている

 他には、PCI Express x16スロットを5本装備し、高性能電源チップ「DrMOS」を採用するMSIの「890FXA-GD70」(関連記事)もおすすめだ。こちらは同社の高品質パーツ基準となる「ミリタリークラス」にも対応しており高い信頼性を誇るマザーボードだ。
 また、ASRock「890FX Deluxe3」はチップセットに「AMD 890FX」+「SB 850」を採用し、NECコントローラチップによるUSB3.0を2ポート搭載しながら実売価格1万6000円前後と安価な価格設定となっており、コストを優先するなら、こちらもおすすめだ。

【関連サイト】

最低でも4GBは欲しいメモリ
相性に注意しつつセットモデルで購入を

 ゲームPCとして使う場合でもメモリは、やはり4GBは欲しいところ。今なら一般的な2GB×2枚のセットモデルを選択するといい。そこで今回はAMDプラットフォームへの最適化をうたっている、CORSAIRの「CMD4GX3M2B1600C8」を選択した。大型のヒートシンクを備えたPC3-12800に対応する2GB×2枚のセットだ。なにはともあれ、一番怖いのは相性問題である。最近のPCは品質が向上し、あまり相性を気にする必要はなくなったとはいえ、デュアルチャンネルで快適に動作させるためにも、最低限セットモデルを購入しておきたい。

CORSAIR「CMD4GX3M2B1600C8」
●実売価格:1万4500円前後
●URL:http://www.corsair.com/products/dominator/default.aspx

CORSAIR独自の冷却機構となるDHXを採用した「CMD4GX3M2B1600C8」。動作クロックは1600MHz。AMD用に設計されており、Phenom IIで最適なパフォーマンスを発揮するとされている

 また、CFD「W3U1333Q-2G」やPatriot「PSD34G1333KH」は動作クロック1333MHzとなるが、実売で8000円前後と安いためコストを優先する場合には、こちらもおすすめだ。

【関連サイト】

(次ページへ続く)

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