新アーキテクチャ“Lynnfield”は
「Windows 7」構築にベストマッチの予感
既にご承知の通り、2009年10月22日木曜日に待望の次期OSとなるマイクロソフト「Windows 7」の一般発売が開始される。現行「Windows Vista」(DPS版)の発売は2007年1月30日であったため、実に約2年9ヵ月を経ての“フルモデルチェンジ”となる。
当サイトでもWindows 7に関してはすでに何度となく取り上げているが(関連記事1、関連記事2)、総じて現行のWindows Vistaよりも軽快な印象が強く、巷では非常に期待感が高まっている。
今回のLynnfield(ハード)との関連性は少々薄いとは言え、両者の発売時期がおよそ1ヵ月半の差というスケジュールと相まって、現在発売されているWindows Vistaにはアップグレードという手段が用意されているにもかかわらず、Windows 7の発売を待ってからの「Lynnfield + Windows 7マシン」自作を考えているユーザーは非常に多いのではないだろうか(本当であれば、同時発売またはOSが先に発売されるスケジュールを望んだ関係者も多いだろう)。ならばおよそ1ヵ月半のタイムラグを利用し、新アーキテクチャ“Lynnfield”やそれにまつわる構成パーツを十分理解し、吟味した上で10月22日を迎えるのも愉しみ方のひとつかもしれない。
さて、ここまで“Lynnfield”Core i7-800番台、Core i5-700番台の概要をお伝えしたが、ここからはカテゴリ別にCPUクーラー編、Intel P55 Express搭載マザーボード編、対応メモリ編、ショップブランドPC(BTO)編にそれぞれ区分けし、それぞれの特徴および現在入手できる製品の数々を紹介していこう。第1回目の今回はCPUクーラー編だ。
LynnfieldのCPUクーラーは
どこが変わったのか?
コードネーム「Lynnfield」ことCore i7-860、Core i7-870、そしてCore i5-750が登場し、これでCore iブランドのソケットタイプが2種類市場に出回る事になり、少々ややこしい展開となった。
なにがややこしいかと言えば、対応チップセットが違うだけでなく、従来のLGA1366と今回登場のLGA1156では微妙にCPUクーラーのリテンションピッチが違うため、わずか数ミリのためにCPUクーラーを新たに用意しなくてはならない。もちろん付属のリテールクーラーを使えばなんら問題は無いのだが、やはり自作派としては目的に応じた冷却重視タイプや静音重視タイプ等、汎用CPUクーラーを自由に選びたい。
そこで今回は、まだまだ種類は少ないものの、Lynnfieldのピッチに対応し、現時点で入手可能なCPUクーラーを紹介していくことにしよう。
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