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池田信夫の「サイバーリバタリアン」 ― 第41回

デジタルラジオに未来はあるか

2008年11月04日 19時00分更新

文● 池田信夫/経済学者

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誰も知らないデジタルラジオ放送


2001年に設立された社団法人デジタルラジオ評議会のウェブサイト。「Action for 2011! 更なる進化へ デジタルラジオ」というキャッチコピーで2011に備えているが……

 あなたはデジタルラジオ放送を知っているだろうか。先月、「デジタルラジオ全国連絡協議会」が設立され、民放連の全国大会でデジタルラジオのデモをした(関連サイト)。2003年から「実用化試験放送」が始まり、当初は2006年から本放送を開始する予定で、準備が進められていた。

 実は私も、デジタルラジオ放送に参入したいと言う企業の相談を受けたことがある。しかし、その会社の話を聞いて「おやめになったほうがいいと思います」と助言した。結局その会社は、資金が調達できなくて参入しなかった。デジタルラジオ受信機は、電気屋にも売っていない。本放送の予定も遅れに遅れ、2011年以降になった。



放送を電波を使う必要はない


 そもそもラジオという言葉は「無線」という意味で、今から80年ほど前に電波で放送が始まったころは、音声しか放送できなかった。しかし今ではラジオの帯域を使って映像も放送できるので、映像なしの音声放送をわざわざ始める意味がない。今や音楽はiPhoneなどを使ってオンデマンドで聞けるし、インターネット・ラジオで世界中の放送を聞くことができる。

 デジタルラジオは、欧米でも放送が始まっているが、商業的に成功したものはほとんどない。ただ欧州の場合はインフラとコンテンツが水平分離され、通信会社が送信もする。もはや放送に電波を使う必要もないので、放送局が特定の電波を持つ必要もない。放送局はコンテンツ制作に専念し、有線・無線をとわずIP(インターネット・プロトコル)で世界に送信すればいいのだ。

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