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退役間近の「しらせ」フォトリポート

さらば!南極観測船「しらせ」 26年間おつかれ様っ!

2008年04月18日 19時05分更新

文● 吉田(戦車部長)

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 4月17日、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が報道陣に公開された。我がASCII.jpミリタリー特別取材班も押っ取り刀で出動、停泊している東京港晴海埠頭に駆けつけて、あらゆる場所にデジ一眼を持って入り込み取材をしてきた次第である。 ということで、今回は退役が決まった「しらせ」の、おそらく最後となるフォトレポートをお届けするものである。

「しらせ」艦首方向より撮影。艦体は南極の氷原でも高い視認性を持つオレンジ色に塗装されている

「しらせ」艦首方向より撮影。艦体は南極の氷原でも高い視認性を持つオレンジ色に塗装されている

艦首部分のアップ。艦番号5002と艦名が記されている

艦首部分のアップ。艦番号5002と艦名が記されている

乗艦用タラップ。「ICE BREAKER SHIRASE」と書かれた幕が掲げられている

乗艦用タラップ。「ICE BREAKER SHIRASE」と書かれた幕が掲げられている

さらば「しらせ」

 「しらせ」は防衛省海上自衛隊所属の艦艇で、正式な分類名称は「砕氷艦」だ。「南極観測船」という呼び方は、南極観測事業を所管する文部科学省やマスコミによる呼び方ということだ。

 さて、その「しらせ」は、49年にわたる日本の南極観測事業の支援艦船としては、初代「宗谷」、第二代「ふじ」に続く第三代として1982年に就役した艦だ。以来、26年間も日本の南極観測を支援するために活動を続けてきたが、いよいよ本年夏には退役が予定されている。すでに4月16日には、後継となる第二代「しらせ」が進水している。おわかりのように「しらせ」後継の艦名も「しらせ」ということで、まさに“「しらせ」人気だな”、というところだ。

 ただ、第二代「しらせ」だが、進水式は済ませたものの就役は来年以降ということで、来年の第50期南極観測隊の輸送には間に合わず、オーストラリアの南極観測船をチャーターして使用するとのことだ。

 ということで下記に「しらせ」の要目をまとめてみた。

しらせ(初代)性能要目
基準排水量 11,600トン
満載排水量 19,000トン
全長 134メートル
最大幅 28メートル
乗員 170名
観測隊員等乗客 60名
最大速力 19ノット(時速約35キロメートル)
主機形式 ディーゼル電気推進
搭載機 輸送用ヘリコプター3機
就役 1982年11月
さて、次ページからはフォトレポートの形式で「しらせ」各部を見ていこう。

(次ページへ続く)

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