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外国船がテロ防止訓練で横須賀に集結

英仏豪3ヵ国のフリゲート艦をカメラに捉えろ!

2007年11月05日 17時00分更新

文● アスキー戦車部長Y

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横須賀に異国船来航…
いや英仏豪3ヵ国艦隊来航!

 10月中旬、日本近海でのPSI訓練に伴い外国海軍の艦艇が来日した。PSI訓練とは大量破壊兵器などの拡散を防止することを目的としたもの。それに伴い、横須賀に、英、仏、豪3ヵ国海軍のフリゲート艦が来航。去る10月14日にそのフリゲート艦が一般公開されたので、ASCII.jpミリタリー特別取材班では、当日一般見学者として各国艦艇へ乗艦、取材を実施した。筆者も含めなかなか見る機会のない外国艦艇について、フォトレポートでお送りしよう。

英仏豪3ヵ国艦隊来航

英仏豪3ヵ国艦隊が横須賀に来航!

フリゲート艦とは

 さて、今回来航したそのはフリゲート艦とのことだが、そもそも「フリゲート艦」とはなんなのだろうか。フリゲートとは元々帆船時代の西洋の軍艦の分類名で、現代の西洋諸国では駆逐艦より小さな艦艇にこの種別名称を与えている。以前は2000トン未満の艦艇がフリゲートと分類されていたようだが、現在ではそれより大型の艦もフリゲートとされているようだ。 なお、海上自衛隊の護衛艦では「ゆうばり」型や「あぶくま」型護衛艦がフリゲート艦に相当する艦艇と言えよう。しかし海上自衛隊では、駆逐艦もフリゲート艦も合わせて「護衛艦」という名称で分類しているので、日本語として馴染みがないのもしょうがない。

ゆうばり型護衛艦「ゆうべつ」

海自におけるフリゲート艦に相当する、ゆうばり型護衛艦「ゆうべつ」(満載排水量1760t)。対潜ロケット弾を発射直後のワンシーン(※2006年の観艦式にて撮影)

はるばる横須賀へ

 ちなみに今回、これら艦艇の一般公開を知ったのは防衛省、正確には海上自衛隊のウェブサイトだが、お恥ずかしいことに当日午前まで気がつかなかった。知ったのが午前11時で、慌てて身支度を整え、なんとか公開時刻の14時頃に艦艇が停泊している横須賀新港に駆けつけたのだ。

海上自衛隊

今回の来航情報は、海上自衛隊のウェブサイトで情報を入手。しかし、同サイトではRSS配信などは行っていないので、定期巡回して必要な情報をマニュアルで確認する必要がある

横須賀港外国海軍艦艇オープンシップ

今回のイベント「横須賀港外国海軍艦艇オープンシップ」

 当日はあいにくの曇り空で、いつ雨が降ってもおかしくない空模様だったが、老若男女の見学客が多数詰めかけていた。海自の護衛艦や米海軍艦艇以外の艦艇の公開ということで、興味をもった方が多かったのかも知れない。
 ただし、PSI訓練参加艦艇ということでテロに対する警戒も厳重だった。入り口での持ち物検査、開封済みペットボトル等の持ち込み禁止、金属探知ゲートのチェックなどが行なわれ、見学客や艦乗組員の安全についても万全の体制が敷かれていた。

乗艦チェックのゲート

乗艦チェックのゲートの前に集まった多数の参観客。奥のテントが乗艦チェックのゲート

手荷物検査

手荷物検査についての案内。PSI訓練参加艦艇ということでテロに対する警戒も厳重だった

 筆者は現地に14時過ぎに到着したのだが、このチェックで20分ほど待たされた。さらに乗艦待ち行列(後述)でも30分ほど待たされたので、じっくり見るためにはもっと早くに現地に着くことが必要だったのだ(無念)。
 チェックが終わるとやっと公開エリアに向かうことができる。まず最初に見えてくるのは今回の3ヵ国艦艇の寄港に際してホストシップに指定された海上自衛隊の護衛艦「まきなみ」、および試験艦「あすか」。ホストシップとは接待役の艦艇のことで、外国艦艇の来航時に案内を行なう役割を持つ。

護衛艦「まきなみ」と試験艦「あすか」

ホストシップに指定された海上自衛隊の護衛艦「まきなみ」(写真左)と、試験艦「あすか」(写真右)

たかなみ型護衛艦

護衛艦「まきなみ」

海上自衛隊の最新鋭のヘリコプター搭載護衛艦。画像は2006年の観艦式でネームシップ「たかなみ」の乗員が登舷礼を行なっているところ。今回ホストシップを勤めた「まきなみ」は、このたかなみ型護衛艦の3番艦として2004年に就役した新鋭艦だ。基準排水量4650t、全長151m、最高速度30ノット。哨戒ヘリコプター1機搭載

 さて、ホストシップの向こう側にやっと目的の艦艇が見えてきた。左から英海軍「モンマス」、豪海軍「パース」、仏海軍「ヴァンデミエール」だ。

英海軍「モンマス」、豪海軍「パース」、仏海軍「ヴァンデミエール」

左から英海軍「モンマス」、豪海軍「パース」、仏海軍「ヴァンデミエール」

 軍艦は同じグレーに塗装されている、といっても国によって結構色味が違っている。モニタ越しに判別できるか微妙だが、英海軍は海自の艦艇よりかなり青みが強い灰色、豪海軍が海自の艦艇よりやや明るい灰色、仏海軍がその中間で、それでも海自よりやや明るめの灰色というところか。

(次ページへ続く)

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