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日本最深部を23.3km踏破!

地獄の「青函トンネル探検ツアー」体験記

2008年03月19日 23時00分更新

文● 伊藤 真広

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雪国の人ならまだしも都会人にはこの湿った路面はツライ

プレート

スタートしてまだ1kmなのだが、この時点ですでに筆者の体力ゲージはかなり消耗。このプレートは500mごとに設置されている

鍾乳石

つららのように天井から下がるのは鍾乳石。この鍾乳石、自然物であれば、年間数ミリしか成長しないのだが、人口窟の青函トンネルでは20年間で数十センチの長さに成長していた

下り線の横取基地と本坑。本坑を見学している最中に列車が通過しないかワクワクしていたが、残念ながら通過せず

横取基地から工事坑へ

横取基地から工事坑へは、横穴を使ってショートカット!

 その後も、風景が変わることもなく、等間隔で並ぶ照明が距離間隔と方向感覚を奪っていく。今回のツアーを企画したJR北海道の職員に参加者について話を聞いたところ、12歳から76歳までの幅広い年齢の人々が参加しており、最も遠方からの参加者は、担当者の覚えている限りでは関西地方から参加した人とのことだ。
 開始1時間。パソコンの前で指先を動かしているインドア派の筆者と違い、参加者たちは、ハーフマラソンに参加している人やウォーキングなどで日ごろから体力づくりを行なっている人が多く、弱音を吐く人の姿は見られなかった。

湧水

青函トンネルではいたるところで水が湧き出ている。奇麗なので飲めるかと思って口に含んでみたところ……しょっぱい!! 青函トンネルに沸いている水はすべて海水とのこと

湧き水に癒される! と思いきやこれって海水じゃん!

まっすぐの道が続く青函トンネル。工事坑は500mごとに青い照明が設置されて距離がわかるようになっている

地震感知装置

トンネル内には安全装置として地震感知装置が複数設置されている。この地震計で大きな地震を感知した場合、運行を停止するなどの処置が取られる

函館の町で活躍中の人力車が青函トンネル内に運ばれ、抽選で選ばれた参加者の1人が、短距離だが乗れるというイベントが用意されていた

青函トンネルが完成した昭和63年(1988年)に埋め込まれたタイムカプセル。カプセルの中には当時の工事で使われた工具などが入っており、100年後の2088年に掘り起こされる予定という。その頃には死んでいるだろうなぁ……

タイムカプセル

タイムカプセルが埋め込まれている地点には、青函トンネルの地肌に触れることのできる穴も開けられていた。ちなみに青函トンネルのコンクリートの壁の厚さは、40cm以上だった

(次ページへ続く)

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