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マキタのBluetoothスピーカー「MR200」は音も仕様も構造も斜め上

2018年02月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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バッテリー込みで買うと高い

 スピーカー本体の実売価格は1万円を切るか切らないか程度で、機能、性能を考えると間違いなく安い。問題はバッテリーだ。充電器と一式揃えるとなると、かなり高くつく。マキタユーザー向けに、手持ちの工具用バッテリーを流用してもらおうという製品だから、それは仕方がない。

 だがお金のことを考える前にこれを見て欲しい。バッテリーを装着するために、こんな大きなハッチの開閉機構が設けられているのだ。ハッチ開閉用のハンドルを跳ね上げ、バッテリーをガッシャンとスライドさせて装着する。人によって見方はそれぞれだろうが、なんだこのサンダーバード2号感は。

 気密性を保つシーリング材に適切に加圧するため、ハンドルの開閉には結構な手応えがあるし、ハッチ自体も無駄と言えるほど丈夫にできている。こんな構造だから大音量で鳴らしても全然ビビらないのだ。もうこれだけで私はやられた。このスピーカーの容積とメカニズムの1/3はバッテリーのために割かれている。もはやバッテリーが主役と言ってもいい。

 バッテリーで出力が違うのもおもしろい。10.8Vは3.5W、14.4Vは6W、18Vは10W。当然ながら持続時間も異なり、Bluetooth接続時の最長時間は、BL1860B(18V 6.0Ah)の約37時間、最短はBL1415N(14.4V 1.5Ah)/BL1815N(18V 1.5Ah)の約9時間。バッテリーでこれだけ長時間使えるのもウリにしていいはずだ。

 ちなみに今回お借りしたバッテリーは、最大出力が出せる「BL1860B」、充電器は「DC18RC」という組み合わせ。充電器は冷却ファン付きで、6.0Ahの容量を55分で充電してしまう。ただし、この組み合わせは実売2万円を超える。18Vで最小容量の「BL1815N」とDC18RCを合わせても1万円オーバー。

 それでも、このシステムで音楽を聴くのは、凡庸なオーディオ装置にはないワクワク感があって、私はそこが大いに気に入った。だが申し訳ないことに、実はうちの会社はマキタの工具を使っていない。だから買うならバッテリー込み。さあどうしよう。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 北海道の建設会社で働く兼業テキストファイル製造業者。趣味はカーリング観戦。ロコ・ソラーレラブ。

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