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完全ワイヤレスイヤフォン「Beoplay E8」は音が良い正統派モデル

2018年07月28日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 今年になってNFMI(近距離電磁誘導)採用のトゥルーワイヤレスイヤフォンが続々登場している。今回試したB&O Play「Beoplay E8」も、そのひとつ。音の良し悪しで選べる、数少ないトゥルーワイヤレス機として注目したい製品だ。

 Beoplay E8の価格は、Amazon.co.jpで税込2万9903円。Amazon.co.jpでは同じNFMI採用の「EARIN M-2」が2万7952円、「Jabra Elite 65t」が2万2600円で売られている(7月27日時点)。このあたりがNFMI採用機の中心価格帯になってくるのだろう。

NFMIを選ぶ理由

 まず、NFMIのなにが優れているのかを簡単におさらい。トゥルーワイヤレスイヤフォンは、文字どおりワイヤーのない快適さが一番のメリット。しかし左右のケーブルを廃してBluetoothでつなぐのは技術的に無理があった。人体は半分以上が水でできているので、2.4GHz帯の電波を通さないのだ。

 イヤフォンを着けた左耳と右耳の間を、電波は頭部の周囲を反射しながら大きく迂回することになる。その途中でノイズの影響を受け、左右の音切れ、遅延から定位の揺れという問題が起きるのだ。

 それを解消するのがNFMIという技術。電磁誘導でごく短い距離にしか届かないが、左耳と右耳の間を直進できる。耐ノイズ性に優れ、遅延も少ない。実際、NFMI採用機をいくつか試してみて、安定性の高さには驚くばかり。

 これで、やっとステレオオーディオ機器としての基本が成り立ったことになる。ただし、イヤフォンと再生装置の間は相変わらずのBluetooth接続なので、ノイズの影響を受ける。それでも左右間の接続は安定しているので、ネックバンド型のBluetoothイヤフォンに近い感覚で使えるようにはなった。

質感に配慮されたシンプルデザイン

 そこでB&O Playの今回の機種というわけだが、その前に「B&O」はともかく「Play」とは一体なんぞやという話。どうやらバング&オルフセンの若年層向けカジュアルブランドということらしい。3万円に迫る価格のどこが若年層向けかという話もあるが、デザインはシンプルながら、手に触れる部分の質感に配慮があるのは好ましい。

 バッテリー内蔵の充電ケースはシボ加工された人工皮革で覆われて、自動車のダッシュボードのような質感。伸縮性のあるストラップが付いていて、意外と有用。どこかにぶら下げたりするだけでなく、カバンの中から取り出す際にも、ポロッと落とす心配が減る。ケースとイヤフォン本体は、弱い磁力で吸い寄せられる仕組みで、フタが空いた状態で逆さにしても脱落はしない。

 イヤフォンの充電時間は約2時間、再生時間は最大4時間。充電ケース内のバッテリーは、USBケーブルにつないで約2時間でフル充電。それでイヤフォンを2回充電できる。イヤフォンの重さは右が約7g、左が約6g、充電ケースは約45gでまとまっている。軽くもなければ重くもない。対応するコーデックはAAC、ドライバーは5.7mmのダイナミック型。

 イヤフォンとして特に高性能という訳でもないが、必要なスペックはフォローしている。最近のBluetoothイヤフォンの必須機能化している外音取り込み機能も付いてくる。本体のスイッチでオンオフを切り替えられるほか、スマートフォン用アプリ「Beoplay」で、外音と再生音の音量バランスを3段階で調整できる。

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