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1万円以下のサンコー低温調理器 不安だったけどちゃんと使えた

2018年06月23日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 低温調理は良い。肉、魚、だいたい旨くなるし、野菜もいける。もはや、焼く、煮る、炒める、揚げる、蒸すといった基本調理術のひとつではないか。

 この調理法には、温度を一定に保つなんらかの手段が必要だが、最近は湯煎式の低温調理器が安い。仕組みは旅行に持って行く湯沸し用のコイルヒーターと同じ。それに攪拌用のファンと、温度センサーがついたものだ。

 ヒーターを、水を張った鍋に入れると、設定した水温に保ってくれる。そこに真空パックした食材を浸す。あとは何分だか何時間だか待つだけ。同時に違う食材、違う味付けの真空パックを湯煎すると、違う料理が一度に作れるのもメリット。お母さん大助かりである。

 このタイプの低温調理器は、高いと5万円を超えるものもあるが、 Amazonでは1万円を切るものも売られている。そんなに安くて大丈夫か?

 そこでサンコーの低温調理器「SOVDCOOK」を試してみた。価格は税込9800円。真空パック用のハンディーポンプと、真空保存袋用のクリップも付いてくる。結論から言って、これでまったく問題ない。

安くてもスペックも作りも十分

 最近の激安通販品にありがちなことだが、このサンコーの製品、実はさまざまなブランドでさまざまな業者が売っている。はっきり言ってしまうと、中身はメイド・イン・チャイナのノンブランド品だ。実際の製品も、出自を示すように、製品名やメーカー名は電源コードに貼られたタグにあるのみ。

 Amazon.co.jpでは、同じものがサンコーより1000円ほど安く売られている場合もある。安いに越したことはないが、心配なのは故障。最近の中国製品は本当によくできているが、QCはまだ甘い。その点、サポート体制のよくわからない謎業者より、日本の会社が扱うものの方が安心だ。

 中の作りはしっかりしている。ヒーターを覆うステンレス製の筒、ファンを覆う透明なプラカバーは洗浄のために取り外し式。

 ヒーターの出力は850W。家庭用の鍋で使うなら十分だ。電源コードは120cmで、場合によっては短いかもしれないが、鍋だからと言って、必ずしもキッチンで使う必要はない。電源がある、適当な場所に置いても使える。

 設定できる温度は25~99度までだが、パックの水が気化し始め、膨らんでしまうので95度以上に設定できても意味はない。それに肉料理に関して言えば、タンパク質の変性が始まり、水分離を起こすまでの60度台を正確にキープできれば良いのだ。

 というわけで加熱時間や設定温度の誤差を簡単に調べてみた。

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