2014年のスマホ業界で最も盛り上がったのは格安SIM。当初は1000円以下のデータ通信専用が中心だったが、昨年後半には1台目としても使えるSIMフリースマホと音声通話付きSIMのセット販売なども広がった。またiPhone 6/iPhone 6 Plusももちろん注目を集めた。
そんな話題が盛りだくさんの2014年のスマホについて、ASCII.jpの記事から振り返っていこう。
【1月】
ドコモがTizenリリースを見送り
au春モデルではXperia Z Ultraが話題に
2014年最初に一般メディアを含めて大きく報道されたのが、ドコモのTizenスマホリリースの断念。当時は導入を当面見送り、今後も普及に取り組むという発表内容だったが、結局Tizenスマホは登場しないまま(スマートウォッチとして「Gear S」が投入されたが……)。
春モデル発表会が開催したのはau。「Xperia Z Ultra」「G Flex」という2台のファブレットに注目が集まった。特に小型タブレット感覚で使える「Xperia Z Ultra」は愛用している人を頻繁に見かけるファンが多い端末だ。
1月のトピック
●ドコモ、Tizenスマートフォンを当面見送り
●タブレットかスマホか? ビッグな「Xperia Z Ultra」をレポ
●曲がっているスマホは実用的だった! au「G Flex」レビュー
●ソフトバンク、音声定額&パケット定額セットの新プランを予告
【2月】
モバイル業界の最大のイベント、MWC開催
HTC One、Firefox OSなどが話題に
モバイル業界の2月と言えば、やはりスペイン・バルセロナで開催されるMWC(Mobile World Congress)。
2014年は近年では珍しく、MWCのタイミングで大型の製品発表会が行なわれ、「Xperia Z2」「GALAXY S5」が登場した。また、MWCでは新興国市場を狙った新しい発表も盛ん。MS傘下に入るNokiaがAndroidベースの「Nokia X」を発表したが、こちらは2014年中に実質的にすでに終了している。
2月のトピック
●日本上陸(?)のスマホも続々発表! MWC 2014レポ
●「Xperia Z2」の強みはディスプレーとカメラ!
●2014年はFirefox OS本格化! 25ドル端末も登場か!?
●Nokiaはなぜローエンド領域にAndroidスマホを投入したのか?
●ドコモ、コンテンツをキャリア自由に dアニメストアは4月!
【3月】
「適切なキャッシュバック」で春商戦が激化
ヤフーがY!mobileを発表も……
春商戦は2014年も激化。MNPでのスマホ購入で数万円のキャッシュバックが付くといった風景を各所で見かけた。そしてKDDI田中社長からは「適切なキャッシュバック」「割と気持ちいい」といった名言(?)も話題になった。キャッシュバック競争は春商戦ののちに一旦は縮小したが、2015年を前に再び活発化している。
もう1つのビッグニュースは、ウィルコムと合併後のイー・モバイルをヤフーが買収し、「Y!mobile」となることが発表されたこと。結局ヤフーによる買収は中止されたが、ブランドはそのまま用いられている。
3月のトピック
●オトクなスマホの買い方は学割&MNP スマホ総研が解説
●ヤフーがイー・アクセスを取得し、「Y!mobile」でサービス提供
●Ubuntuスマホは今年登場! その未来は?
●「iOS 7.1」配布開始 CarPlay対応、指紋認証を改善
●IIJの格安SIMが月1000円以下で1GB&音声通話対応
【4月】
ドコモ、音声定額付きの新プラン発表
格安SIMの競争が激しくなる
ドコモの音声定額付きの新プラン「カケホーダイ&パケあえる」が発表。月2700円で国内音声通話が使い放題で、データ定額は家族での通信量分け合いが可能になるなどインパクトがある内容で、ソフトバンク/auも順次後追いした。
なお、当初は申込数の好調さをアピールしていたドコモだが、ヘビーユーザーが急速に移行したことにより、2014年末には収益面での悪化も報道される形となった。
もう1つの話題が格安SIM。まずIIJmioが月1000円以下の格安SIMで使える高速通信の通信量を月1GBにアップしたが、各社これに対抗した。
4月のトピック
●ドコモ、音声定額で月2700円&通信量はシェアも可!
●ソフトバンクの新定額の提供延期、対抗プランを用意する?
●auのLTEは800MH&2.1GHzの合体による150Mbpsの全国化
●日本通信、IIJ/OCNに対抗、月1.01GBや1日51MBに
●So-net、ついに日本の空港でプリペイドSIMの自動販売機
(次ページでは、「5~8月の話題 夏スマホにiPhone 6!」)