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最新パーツ性能チェック 第140回

大幅な消費電力低減を実現したHaswellのベンチ性能は?

2013年06月02日 00時01分更新

文● 平澤 寿康

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順当な性能向上と大幅な消費電力低減で
定番自作CPUとしての魅力がさらにアップ

 今回のテストから、デスクトップ向けHaswellの性能は、Ivy Bridgeと比べて圧倒的というわけではなかった。ただ、順当な性能進化に加えて、圧倒的な低消費電力を実現している点は、非常に大きな魅力と言える。これからの自作用CPUとして、定番の座をしっかりとつかむことになるはずだ。

性能向上と低消費電力、オーバークロック性能の高さなど、今後の自作PCの定番CPUとしての座をしっかりつかみそうだ

 では、従来のCPUからの乗り換えとしての魅力はどうか。Sandy Bridgeやそれ以前のCPUからの乗り換えであれば、性能的にも消費電力的にも満足できるはずで、十分におすすめできる。しかし、Ivy Bridgeからの乗り換えとなると、どこに重点を置いてパワーアップしたいかによって判断に差が出るだろう。

 Haswellは、Ivy Bridgeからの性能向上幅が思ったほど大きいわけではない。また、HaswellはCPUソケット形状が変更となったことで、乗り換え時にはマザーボードごとの交換が必要となり、余計にコストもかかる。

リテールパッケージのデザインも一新

 現時点では、デスクトップ向けHaswellにIris Graphics搭載モデルがないことも合わせると、性能重視でのIvy Bridgeからの乗り換えは、かけるコストに見合った結果が得られるか微妙だ。

 それに対し、性能よりも省電力性を高めたいというのであれば、十分に魅力がある。Sandy BridgeからIvy Bridgeへの変更時にも、製造プロセスの微細化などによって大幅な消費電力の低減が実現されたが、Haswellではさらなる消費電力の低減を実現しており、乗り換える意味がある。

 今回はテストできなかったが、低電圧版のSやTシリーズでどこまで低消費電力で運用できるのか、個人的にも非常に興味があり、今後検証してみたいところだ。

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