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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第201回

Haswellの発売日にはチップセットが間に合わない?

2013年05月06日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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 連載200回の最後で触れたとおり、今回はインテルのCPUロードマップのアップデートをお届けする。Haswellの投入時期が近づいたこともあり、かなり確度の高い情報が各所から聞こえてきているので、そのあたりをまとめたい。

Haswellの発表は6月4日か?

 前回のロードマップ解説は昨年11月の連載177回なので、まずはここからの差分を説明しよう。

2011~2013年のインテルのデスクトップ向けCPUロードマップ

 連載177回のときには、Ivy Bridgeベースのローエンド向け製品がまだ未発表だったが、これらは2013年1月に相次いで発表された。まず「Core i3-3210」で、これは既存の製品への追加である。また「Pentium Dual Core」に関しても「G2010/2020/2020T/2130」の4製品が追加されている。これは既存の「Pentium G2100/2100T」の上位/下位モデルを追加した形になる。「Celeron」についても、やっとIvy Bridgeベースの製品が投入された。こちらは「G1610/1610T/1620」の3製品である(関連記事)。

 このあたりまではほぼ事前の予測通りに進展しており、特に驚きはない。ここからは今後の製品展開の話である。まずHaswellの投入であるが、米国時間(太平洋時間)で6月3日になると観測されている。なぜ“観測”かというと、インテルの公式Facebookのページに、4月26日の朝8時頃に以下の画像が投稿されたからだ。

インテルの公式Facebookに投稿された画像。あと38日と15時間で第4世代Core iプロセッサーを発表するということである

 3,337,200,000,000,000 nanosecondsを換算すると927時間、つまり38日と15時間になる。米国時間で6月3日の23時頃だ。ちょうど台湾でCOMPUTEX TAIPEI 2013が開催されている時期であり、時差を換算すると台北時間で6月4日の15時頃になる。こんなに午後遅くというのはやや解せないので、普通だと午前中あるいは午後イチに発表会がありそうな気がするが、この日にHaswellの発表が行なわれることは間違いないだろう。

 その6月4日に発表されるのは、Core i7が4製品とCore i5が9製品となる。Ivy Bridgeの時と同様に、全製品のスペックは公開されるものの、価格まで公開されるのは合計8製品であり、残りは後追いで公開してから発売になるだろう。ラインナップは以下のようになるようだ。

Haswellのラインナップと価格
モデルナンバー 価格
Core i7-4770K $327
Core i7-4770S $285
Core i7-4770 $292
Core i5-4670K $229
Core i5-4670 $209
Core i5-4570 $189
Core i5-4570S $182
Core i5-4430 $175

 この8製品に関しては、“公式には”同日発売開始であり、OEMメーカーからも出荷のアナウンスなどもある。しかし、どの程度リテールマーケットに流れるかは微妙なところで、当初は品薄感がありそうである。

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