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最新パーツ性能チェック ― 第140回

大幅な消費電力低減を実現したHaswellのベンチ性能は?

2013年06月02日 00時01分更新

文● 平澤 寿康

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 インテルは、開発コードネーム”Haswell”でおなじみの、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーのデスクトップ向け製品を、6月2日午前0時より販売開始した。

開発コードネーム”Haswell”でおなじみの、第4世代Coreプロセッサーがついに登場

 インテルは、半導体プロセス技術とCPUマイクロアーキテクチャーを一定期間ごとに交互に刷新する、「Tick Tock」モデルという開発モデルを採用しており、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーは、”Tock”に相当する、CPUマイクロアーキテクチャーを刷新した最新CPUで、2012年4月に登場した“Ivy Bridge”の後継となる。

 デスクトップ向けHaswellの製品ラインナップは、4コア8スレッド対応の「Core i7」と、4コア4スレッド対応の「Core i5」の2シリーズを用意。プロセッサー・ナンバーは4000番台となるので、従来モデルとの区別も容易だ。

デスクトップ向け第4世代Core i7プロセッサーのラインナップ

 また、クロック倍率のロックが外され、プロセッサー・ナンバー末尾に「K」の付くオーバークロック可能モデル「Kシリーズ」、消費電力の低い低電圧版となる「Sシリーズ」と「Tシリーズ」、CPUパッケージがBGAタイプの「Rシリーズ」も用意される。

デスクトップ向け第4世代Core i5プロセッサーのラインナップ

CPUマイクロアーキテクチャ刷新に加え
内蔵グラフィクス機能も大幅に強化

 Haswellは、製造プロセスは従来同様22nmのままだが、CPUマイクロアーキテクチャーを刷新するTockモデルということで、Ivy Bridgeからパフォーマンス向上を実現している。

Haswellのダイでは、Ivy Bridgeよりも内蔵GPUが占める割合が増えている

 まず、命令発行ポートが6から8に強化され、8命令同時発行、4整数演算の並列実行が可能となった。また、新SIMD演算拡張命令「AVX」(Intel Advanced Vector eXtentions)は強化版の「AVX2」となり、1サイクルで256bitの演算が可能に。他にも、内蔵バッファの拡張、分岐予測の強化、L1/L2キャッシュの帯域拡張、トランザクショナルメモリーへの対応など多くの強化によって、パフォーマンスの向上を実現している。

インテル製CPUの内蔵GPUは、2006年時と比べてHaswellでは約75倍に性能が向上

 統合グラフィックス機能(GPU)も大幅に強化されている。Haswellでは、モデルにより「HD Graphics」または新ブランドGPU「Iris Graphics」が統合されるが、Iris Graphicsでは、演算ユニット数が40個と従来(16個)の2倍以上に強化されるとともに、上位のIris Pro GraphicsではeDRAMも搭載し、Ivy Bridgeの内蔵GPUと比べて最大で約3倍の性能向上を実現。また、HD Graphicsも演算ユニット数が20個に強化され、描画能力が向上している。

Haswellでは、演算ユニット数が6個のHD Graphics、20個のHD Graphics 4x00、40個のHD Graphics 5000/Iris Graphics/Iris Pro GraphicsなどのGPUが用意される
Iris Pro Graphicsは、DirectX 11環境ではIvy BridgeのHD Graphics 4000に比べ約3倍の描画能力を誇る

 Haswellのもうひとつの特徴となるのが、これら性能向上を実現しつつ、消費電力も大幅に削減している点だ。OSの割り込みのタイミングに合わせるように、ソフトや周辺デバイスなどの割り込みを可能な限り同期するように再配置して、CPUのスリープ時間を増やしたり、CPU内部の細かな回路まで電源管理を行なうことにより、電力消費を低減。また、CPUパッケージに電源レギュレーターを搭載することで、より細かな電力制御も実現する。こういったことにより、パフォーマンスの強化と消費電力の低減を両立している。

従来よりも深い省電力レベルが用意され、徹底的な省電力管理を可能としている
OSの割り込みのタイミングに合わせてソフトや周辺デバイスなどの割り込みを可能な限り同期するように再配置し、CPUのスリープ時間を増やす

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