毎週、新製品が登場するアキバのPCパーツショップ。そんなPCパーツの売れ筋ランキングと、日々パーツに接しているPCパーツショップ店員が自信を持ってオススメする旬なパーツを掲載する本コーナー。
売れ筋ランキングは、CPU、メモリー、マザーボード、 HDD/SSD、ビデオカードといった主幹パーツからケースファンといった小物まで、旬なパーツを隔週で掲載していく。
約2年半ぶりのプラットフォーム変更
購入資金の準備はオーケー!?
NECが2013年夏モデルのデスクトップPCで採用したり、海外のウェブサイトにベンチマーク結果がアップされたり、フライング販売が行なわれていたりと、続々と情報が出てきている第4世代Core iシリーズの「Haswell」(ハズウェル)。
その性能や消費電力はもちろんだが、SATA3.0(6Gbps)インターフェースが6ポートに増加するLGA 1150向けチップセットの「Intel 8」シリーズも気になるところだろう。といってもまだまだ正確な情報は闇の中……。
というわけで、今回は売り上げランキングをお休みし、いちはやく情報を掴んでいるであろう秋葉原のPCパーツショップ店員に「Haswell」を購入するかどうか聞いてみた。
意外と多い検討中のショップ店員
「買う」と即答した店員は10人と意外に少ないアンケート結果になった。購入理由は、“今使っているCPUが数世代前だから”という声が多かった。LGA1155環境から買い換える予定という人も、もちろん居たが多くの人は「様子見」と回答。「Core i3の省電力モデルが出たら、録画PCをHaswell環境に入れ替える」や「Mini-ITXマザーボードが出そろってから」といった声があった。
LGA 1156からLGA 1155プラットフォーム変更時のような、CPUアーキテクチャーの大きな変更やSATA3.0(6Gbps)、PCI Express Gen2のサポートなど、自分でその性能を試して見たいと思わせる進化がHaswellでは見えてこないためか、ショップ店員の期待度は、現状ちょっと低めなようだ。ただ、「“殻割り”してみたいから買う」という強者や、CPUコアとヒートスプレッダー間の熱伝導体が、「グリスなのか、半田なのかわかってから買う」という人も……。
なお、「買わない」という店員からは、「LGA 2011環境だから、Ivy Bridge-E待ち」(3人)、「LGA 1155のXeonで組んでいるから、Xeon版が出たときに考えるかも」、「もっと劇的に性能アップしないと、家庭内稟議を通すのが難しい」、「パナソニックのLet's NOTEで、Haswell搭載モデルが出たら買うかも」(2人)、「AMD派なので、Richlandを待ちます!」といった声が聞けた。
ショップ店員が狙っているCPUはコレ
順位 | 製品名 | 想定売価 |
---|---|---|
1位 | Core i7-4770K | 327ドル |
2位 | Core i7-4770S | 285ドル |
3位 | Core i7-4770T | 不明 |
発売解禁と同時に登場するか微妙な省電力モデルの「Core i7-4770T」を狙っている店員も多いが、トップは予想通り最上位の「Core i7-4770K」だ。
なお、発表と同時に発売されると思われるラインナップは以下の8製品なので、しっかり資金を確保しておこう。もちろん、恒例の深夜販売が行なわれる可能性も大。HDDやSSDなどの特価品にも期待できるので、その分の資金も忘れずに!
Haswellの予想ラインナップと価格 | |
---|---|
モデルナンバー | 想定売価 |
Core i7-4770K | 327ドル |
Core i7-4770S | 285ドル |
Core i7-4770 | 292ドル |
Core i5-4670K | 229ドル |
Core i5-4670 | 209ドル |
Core i5-4570 | 189ドル |
Core i5-4570S | 182ドル |
Core i5-4430 | 175ドル |