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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第8回

前人未踏の域へ! メロン号、丹後半島ラリーで完勝

2012年09月12日 18時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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前戦の屈辱をバネに
今度こそ勝利を目指して!

 絶対に落としてはならない夏の全日本ラリー選手権ターマック連戦に、必勝体制で臨んだメロンブックスラリーチャレンジ(MRC)。ところが、前戦「モントレー2012」ではまさかのデイ1撤退!(関連記事) 絶対の自信を持つターマックイベントで勝利できなかったことは、何にもまして痛すぎる事態だ。

 幸い2日目のデイポイント3点を確保して何とかシリーズ3位の座は死守したが、これで後が無くなってしまったのは間違いない。できれば9月中旬のビッグイベント「ラリー北海道」までに、ランキングトップの座をうかがえる場所まで昇っておきたかったけど……。こうしてMRCは、第6戦「丹後半島ラリー2012」を文字通り「背水の陣」で戦うことになってしまった。

 京都では3年ぶりのJRCイベントとなる「丹後半島ラリー2012」は、近畿最北端の京丹後市をホストタウンとして、日本海に突き出た丹後半島のターマックステージを舞台に開催される。2車線幅の高速セクションから、1車線と少しの幅しかない中低速セクションまで、さまざまなシチュエーションのステージが登場し、しかも路面の状態もゴミひとつ無いきれいな場所から、荒れ放題の場所まで千差万別。ドライバーの眞貝知志選手をして「こんなにセッティングの方向性が定まらないイベントは無い」と言わしめるほど、難易度の高いステージが待ち受けていた。

 ここで勝つことができなければ、チャンピオンの可能性が限りなくゼロになってしまう。ランキングトップのBOOBOWブーン(ドライバー村田康介選手)とのポイント差は、第6戦の終了時点で27.5ポイントもの大差。そして、今年から全日本ラリーに登場したトヨタ・86の進化のスピードは著しく、これから最終戦にむけてメロン号の苦戦が予想される状況だ。チャンピオンへの勝負権を維持するには、ここで勝利することだけがMRCに残された最後の道なのだ。

 まさに絶体絶命のピンチにさらされた、メロンブックスインテグラ。こんな崖っぷちの状況の中、まさかあんな大記録が生まれることになろうとは……! 今回も8月25日のデイ1から、その戦いの模様をお届けしよう。

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