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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第8回

前人未踏の域へ! メロン号、丹後半島ラリーで完勝

2012年09月12日 18時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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いつも以上の気合いで挑むデイ1

 筆者が京丹後市峰山にあるサービスパークに入ったのは、大会前日の8月24日。さっそく機材車から装備一式を降ろして、チームブースの設営にかかる。今回の「丹後半島ラリー」は中部近畿ラリー選手権との併催イベントになっていて、いつもよりスペース的に手狭なサービスパークには数多くのテントが所狭しと立ち並んでいた。

 今回、ブースを共有するマシンの数はとても多い。メロンブックスインテグラのメンテナンスを担当しているシロキヤレーシングサービスから、数多くのマシンが中部近畿選手権に参戦するからだ。20名を超える選手やスタッフを収めるためには、生半可な装備じゃ心もとない。さいわい割り当てられたスペースには少し余裕があったので、はじめてチーム装備をフル展開してみた!

今回は台数が多いので、装備をフル展開しないと選手が休むスペースも確保できない。これだけの装備がいつも展開できたらいいんだけどなあ……もちろん真の監督であるめろんちゃんと、PLUMフィギュアも展示

 スタッフがブースを展開しているあいだ、選手たちは本番コースを回ってレッキ(事前試走)の真っ最中。ドライバーの眞貝選手によると、今回のコースは「幅が広くて超ハイスピードのところもあれば、1車線幅でテクニカルなステージもある。路面も舗装したてのアスファルトもあれば、舗装が荒れきってギャップが多いところも。いずれかに重点をおいてセッティングを絞り込めないので、判断が難しい」とのことだった。

 それにしても暑い! 前戦の渋川も相当な暑さだったけど、内陸だけに湿度があまり高くなくて、日陰に入ったら過ごしやすかった。こちらは海が近いだけに、熱風に含まれた湿気でまとわりつくような暑さだ。テントの下にいても常にサウナの中にいるような、そんなじっとりと不快な暑さだった。

ギラつく真夏の太陽の下で、ほんの少しでも涼しくなろうとサービスパークでは散水が。最近は大庭ヘルプサービスの「先生」こと大庭誠介監督の水撒きが、サービスパークの風物詩となっている

ただでさえ暑さに弱い大型犬なのに、身体が真っ黒でつらそうだ……自分からタライに寝そべったこのワンコ、頭からシャワーをあびてすごく気持ちよさそう(笑)

ついにはこんな秘密兵器まで! これ、実は農業用の散水ホース。気を利かせた誰かが、サービスパーク近くのホームセンターから買ってきて据えつけたのだ。おかげでウチを含む周辺のチームの体感温度が2度は下がった!

 午後5時。京丹後市役所前にしつらえられたセレモニアルスタート。京丹後市長のフラッグに送られて、あわせて64台のマシンが続々とスタートしていく。翌朝から、いよいよ本番ステージの始まりだ!

夕暮れせまるセレモニアルスタート会場、全マシンがスタートの時を待つ。今回からさらに1台のトヨタ86が参戦、これで全日本ラリーに参戦する86は6台となり、JN-3クラスで最大勢力となった

ライバルとなる86のスペックには、眞貝選手も興味津々。1台1台のマシンをじっくりと眺めていた

メロン号、多くの観客が待つセレモニアルゲートへ。総距離389.77kmの戦いが始まる!

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS1/太鼓山線I
(3.92km)
2:53.4(TOP)2:53.4(TOP)
SS2/角突山線I
(9.12km)
7:10.4(TOP)10:03.8(TOP)
SS3/奥寄線I
(3.94km)
2:59.8(TOP)13:03.6(TOP)

眞貝知志選手「盆休み返上でテストを繰り返したといっても、SS1というのはお互い緊張するもの。ドラ・コドラともに少しずつ違和感のある中で慎重にスタートです。今回はリピートステージが多いので、一巡目はとにかくノートの問題点を見つけることに集中したセクションでした」

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