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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い第9回

逃げる86、追うメロン号! 飛騨高山の激戦を勝ち抜け!

2012年10月31日 21時27分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義

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ついにチャンピオンが射程距離!
メロン号の快進撃は続く!

 ついに追いついた。シリーズチャンピオンを狙える位置にまで、チームを押し上げた。

 全日本ラリー選手権2012、メロンブックスラリーチャレンジ(MRC)は開幕戦の唐津でクラス優勝を飾り、幸先の良いスタートを切ったかに思えた。ところが、次の第2戦・愛媛をリタイヤ。さらに絶対有利と見られていた7月の群馬戦でもデイ1撤退して低迷し、一時はシリーズトップとの差が27.5ポイントもの大差が開いてしまった。誰もが、今年もMRCの2度目のチャンピオン奪取はできずに終わるのかと思っていた。

 だが、絶体絶命のピンチの中でMRCの反撃が始まった。8月の京都戦ではすべてのステージで最速タイムを叩き出して完全優勝を飾り、そしてビッグイベント「RALLY HOKKAIDO」では3年越しのリベンジをはたして4位フィニッシュ。シリーズトップとの差を15ポイントまで縮めることができたのだ。

 そして、むかえるのは第8戦「MCSCラリーハイランドマスターズ」。飛騨の小京都・高山をホストタウンとして、北アルプスのターマックステージをめぐる伝統のイベントだ。このイベントにはランキングトップのBOOBOWブーン(村田康介選手/平山真理選手組)が不参戦となっていて、ここでフルポイント優勝することができれば、一気に選手権首位へと上り詰めることができるのだ。

スタート前夜、準備を終えてサービスブースで眠るメロン号。明日はいよいよ戦闘開始だどうでもいいかもしれないが、高山に着いて最初の夜のお風呂は地元の銭湯。サポート隊も大変なんである……

 一方で、新たなライバルも出現する。北海道ラウンドで優勝をはたした、アフリカ選手権王者の三好秀昌選手が駆るCUSCO 86だ。現時点でランキング2位のCUSCO 86と同3位のメロンブックスインテグラ(メロン号)のドライバーズポイント差は11.5ポイント。

 仮に、メロン号がこの先2つのターマックイベントで連勝してCUSCO 86が2位だったとしても、ただの1度でもデイポイント1位を取られてしまうと、わずか0.5ポイント差でドライバーズチャンピオンがCUSCO 86に奪われてしまう。2つのイベントで完全優勝すること、それ以外にMRCとメロン号がチャンピオンを奪取する道はなかった……そう、なかったはずなのだ。

 そして、事態は意外な展開へとシフトしていく。今年のメロン号の挑戦を象徴するかのようなドンデン返しの連続となった高山戦の模様を、今回は1日目のスタートから順にお届けしよう。なお、今回はドライバー眞貝知志選手のコメントはちょっとした事情により無し。筆者のコメントだけでご容赦いただきたい。

 10月13日、デイ1。サービスパークの置かれたモンデウス飛騨位山スノーパークは、高山市南部にある山の上にある。ここは伊勢湾に注ぐ木曽川水系と日本海に向かう神通川水系の分水嶺になっていて、ちょうどサービスパークのある位置が南北の境界線になっている。まさに日本列島の背骨にあたる場所で、ラリーが開催されるのだ。

決戦の朝、モンデウスサービスパークは時折冷たい霧が辺りを隠す。チームの準備は万端だ
メロン号ドライバーの眞貝知志選手に、緊張の色はまったく無い。各チームのブースを回って旧知の選手と談笑したり、自らメロン号のウインドウを拭き上げたりと、時間いっぱいまで雰囲気を楽しんでいた

 今回のイベントは、全行程336.70km、そのうちスペシャルステージは8本81.62kmと、前戦の北海道に比べたら大幅に距離が短いターマックイベントだ。加えて、デイ1で使われるステージの一部が緊急工事でアスファルトが剥がれてしまい、実際に走る距離はさらに短くなっていた。耐久性に劣るメロン号にとっては良いことだけど、あまり距離が短くなりすぎると、今度はタイムを稼げずに勝負が後半までもつれ込んでしまう。痛し痒しといったところで、実はあまり有り難くはない……。

ドライバーの眞貝選手、それにコドライバーの田中直哉選手。作戦は決まった。あとはメロン号の2人のクルーにすべてを託すのみだ
ライバルのCUSCO 86を前に、メロン号がスタートゲートに向かう。総距離336kmの戦いがいよいよ開幕する
つめかけた観客とハイタッチしながら、メロン号が旅立っていく。決戦の始まりだ!

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