「やっぱ5インチだよ君!」(遠藤)
Android 1.6という点もあるのだろうが、iPhone 4と比べると細かいソフトウェア面では気になる面も少なくない。だが、それ以上にStreakが魅力的なのは、そのサイズだ。5インチというサイズは、スマートフォンと7~10インチ級のタブレットに挟まれた中途半端なサイズのように思える。しかし、これを実際に手に持ってみると、実にしっくり来るのだ。
記者は男性としては手が小さい方なのだが、手の中に持って苦にならない範囲としては、これが最大のサイズといった印象を受ける。重さも220gと軽いし、なによりディスプレーサイズに比して薄いという点も、手に持ったときのほどよいフィット感に貢献している。
これより大きいサイズの画面を要求すると、どうしても手の中に持ったり、ポケットに入れたりできるサイズではなくなる。Streakの5インチディスプレーは、片手にフィットするサイズのデバイスとしてはギリギリの大きさであり、それを採用したゆえに、Streakは片手持ちデバイスとして実に気持ちいいサイズを実現しているのではないだろうか。
編集部でStreakを試用していると、次々と人が集まってきて「これはいい!」と好意的に評価していく。すでにAndroidスマートフォンやiPadを持っていながら、真剣に買うことを検討する者もいる(記者もそうだ)。週刊アスキー編集長の宮野氏も、遠藤のStreakを見て「買う」と言っていたそうだ。
それにしても、昨今話題になっているタブレット端末は、小さい物でも7インチ級と、片手の中に持ったり、ポケットに入れて持ち歩くようなサイズではない。しかし、実際にStreakに触れてみると、その適度なサイズの気持ちよさが理解できる。5インチ級のタブレット端末というのは、もっといろいろな製品が出てきてもいいのではないだろうか?
返す返すも残念なのは、Streakが日本では売られていないことだ。個人輸入する場合は、欧州で販売されているSIMフリー版で6万円強の予算が必要となる。同サイズのタブレット端末も、まだ商品化されていないシャープの電子書籍端末「GALAPAGOS」の5.5型モバイルモデル程度しかない(Kindle 3はそれよりやや大きい)。デルにはぜひ日本での販売を検討してもらいたいし、他メーカーも5インチ級タブレット端末の可能性について、目を向けてもらいたいものだ。
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