アクセス解析のキーワード
「直帰率とか平均ページビューとか、専門用語がいっぱい出てきて難しいです」――申し訳ありません! 今回登場した専門用語を説明しましょう。
- セッション
- ユーザーがWebサイトを訪れることです。ユーザーが最初にページを読み始めてから、他のWebサイトに移動したり、Webブラウザーを閉じたりして、ページを読み終えるまでが1つのセッションです。英語ではセッションは「Visits」、ユーザーは「Visitor」と言います。お客さん(Visitor)がお店を訪れること(Visit)がセッションですので、セッション数≧ユーザー数という関係になります。
- 直帰率
- 1ページ閲覧しただけで終わってしまうセッションのことです。しかし、「直帰」という言葉には、「客先から直帰します」のように、「本来戻るべきところ(会社など)に戻らず、そのまま帰る」というニュアンスがあるため、アクセス解析の初心者には敷居の高い用語です。英語では「Bounce Rate」といい、「Bounce」は跳ね返るという意味ですので、「直帰」ではボーンとはじき飛ばされてしまうイメージがありません。直帰率とは、実店舗でいえば「お客さんが、店に入ったのに奥へは進まずにそのまま帰ってしまう率」のことですので、「直去率」という方が理解しやすいかもしれません。
- 平均サイト滞在時間
- ユーザーがWebサイトに訪れ、最初にページを読み始めてから、他のWebサイトに移動したり、Webブラウザーを閉じたりして、ページを読み終えるまでの時間のことです。セッションの持続時間、とも言い換えられます。英語では「Average Time on Site」です。
- 平均ページビュー
- ユーザーがセッション中に閲覧するページ数の平均のことです。英語では「Average Pageviews」です。
- 新規セッション率
- 集計期間中のセッションのうち、初めて訪れるユーザーによるセッションの割合。英語では「% New Visits」です。
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お待たせしました! 座学は今回で終わりです。次回からは、ノーリファラートラフィックの改善をテーマにPDCAを回すためのアクセス解析について説明します。
著者:中野克平(なかの かっぺい)
アスキー・メディアワークス技術部基盤研究課係長(兼デジタルコンテンツ部編成課係長)。ASCII.jpをはじめとするアスキー・メディアワークスのWebサイトについてアクセス状況を解析し、事業を改善する報告をしながら、基盤となる検索エンジン技術、Webアプリケーションの研究開発を担当している。