ノーリファラートラフィックの3回目は、「離脱ページ」を取り上げます。離脱ページとは、ユーザーがセッションの最後に読んだページのことです。第4回で取り上げたノーリファラーの閲覧開始ページでは、ユーザーがWebサイトにどのような動機で訪れるのかをアクセス解析から検討し、第5回ではサイト内の回遊を取り上げました。今回は、サイト内の回遊が終了したページを分析する方法を紹介します。
離脱ページを見ると、ユーザーがコンテンツに満足したか、不満を持って出ていったのかが分かります。ただし、ノーリファラートラフィックに限って離脱ページを調べる方法はありませんので(※1)、今回はノーリファラートラフィックに限定せず、離脱ページの課題を把握するための手法を取り上げます。
「離脱率を分析するといっても、離脱率は単純に高ければダメなページ、低ければ出来のよいページではないんでしょうか?」――離脱率は「Google Analyticsの罠」の1つです。Google Analyticsの一部の入門書には、離脱率について、かなりいい加減な説明をしています。離脱率はユーザーが最後に読むページですので、メディアサイトであれば記事の最終ページ、ECサイトであれば購入完了ページの離脱率が高いのは、むしろよいことです。
離脱率が高い≠不満が大きい
実際に、離脱ページのレポートを見てみましょう。
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| 「離脱ページ」レポートは、「コンテンツ」→「離脱ページ」メニューで表示できる |
離脱ページのレポートでは、(1)「離脱数」、(2)離脱ページの「ページビュー」、(3)離脱数÷離脱ページのページビューで計算される「離脱率」という3つの指標を確認できます。Google Analyticsは、離脱ページを離脱数の多い順に表示しますので、離脱数の多いページに問題があるかのような印象を受けますが、まったくそんなことはありません。
たとえば、常連ユーザーがブックマークからサイトトップを訪れ、新着記事を確認し、興味を持った記事1本だけを読んで満足してブラウザーを閉じたとします。この記事が4ページで構成されるものだとすると、4ページ目の離脱率が高くなりますが、4ページ目に問題があるわけではありません。4ページの続き物なのに、1ページ目の離脱率が高ければ問題があるでしょう。4ページ目の離脱率が低く、関連記事を読んでいるとしたら、4ページ目に不満があり、不満を解消するために他の記事に飛んだ、という解釈も可能です。離脱率の高・低だけを見てページを評価するのはまったく馬鹿げた話です。
※1 2008年10月に追加された機能「アドバンストセグメント」を使うと、ノーリファラーや参照サイト、検索エンジンのトラフィック別に、離脱ページの指標を取り出せますが、アドバンストセグメントはサンプルデータに基づく分析になるので、今回はサイトの離脱率を使って説明します。アドバンストセグメントについては本連載の別の回で触れます。
この連載の記事
- 第18回 Google Analyticsの「コンテンツ」レポート
- 第17回 Google Analyticsの「トラフィック」レポート
- 第16回 Google Analyticsの「ユーザー」レポート
- 第15回 Google Analyticsのカスタマイズ機能
- 第14回 Google Analyticsのプロファイル設定
- 第13回 Google Analyticsのアカウントとプロファイル
- 第12回 参照トラフィックのユーザーを常連化するには?
- 第11回 参照トラフィックを稼ぎ出す人気ページの「正体」
- 第10回 参照トラフィックは新規ユーザー獲得のチャンス
- 第9回 ユーザーの期待を裏切るコンテンツの改善
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