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MARKETING 現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方 ― 第6回

離脱ページをExcelで分類してアクセス解析

2009年09月04日 08時00分更新

中野克平/デジタルコンテンツ部編成課

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 ノーリファラートラフィックの3回目は、「離脱ページ」を取り上げます。離脱ページとは、ユーザーがセッションの最後に読んだページのことです。第4回で取り上げたノーリファラーの閲覧開始ページでは、ユーザーがWebサイトにどのような動機で訪れるのかをアクセス解析から検討し、第5回ではサイト内の回遊を取り上げました。今回は、サイト内の回遊が終了したページを分析する方法を紹介します。

 離脱ページを見ると、ユーザーがコンテンツに満足したか、不満を持って出ていったのかが分かります。ただし、ノーリファラートラフィックに限って離脱ページを調べる方法はありませんので(※1)、今回はノーリファラートラフィックに限定せず、離脱ページの課題を把握するための手法を取り上げます。

「離脱率を分析するといっても、離脱率は単純に高ければダメなページ、低ければ出来のよいページではないんでしょうか?」――離脱率は「Google Analyticsの罠」の1つです。Google Analyticsの一部の入門書には、離脱率について、かなりいい加減な説明をしています。離脱率はユーザーが最後に読むページですので、メディアサイトであれば記事の最終ページ、ECサイトであれば購入完了ページの離脱率が高いのは、むしろよいことです。


離脱率が高い≠不満が大きい

 実際に、離脱ページのレポートを見てみましょう。

「離脱ページ」レポートは、「コンテンツ」→「離脱ページ」メニューで表示できる
「離脱ページ」レポートは、「コンテンツ」→「離脱ページ」メニューで表示できる

 離脱ページのレポートでは、(1)「離脱数」、(2)離脱ページの「ページビュー」、(3)離脱数÷離脱ページのページビューで計算される「離脱率」という3つの指標を確認できます。Google Analyticsは、離脱ページを離脱数の多い順に表示しますので、離脱数の多いページに問題があるかのような印象を受けますが、まったくそんなことはありません。

 たとえば、常連ユーザーがブックマークからサイトトップを訪れ、新着記事を確認し、興味を持った記事1本だけを読んで満足してブラウザーを閉じたとします。この記事が4ページで構成されるものだとすると、4ページ目の離脱率が高くなりますが、4ページ目に問題があるわけではありません。4ページの続き物なのに、1ページ目の離脱率が高ければ問題があるでしょう。4ページ目の離脱率が低く、関連記事を読んでいるとしたら、4ページ目に不満があり、不満を解消するために他の記事に飛んだ、という解釈も可能です。離脱率の高・低だけを見てページを評価するのはまったく馬鹿げた話です。


※1 2008年10月に追加された機能「アドバンストセグメント」を使うと、ノーリファラーや参照サイト、検索エンジンのトラフィック別に、離脱ページの指標を取り出せますが、アドバンストセグメントはサンプルデータに基づく分析になるので、今回はサイトの離脱率を使って説明します。アドバンストセグメントについては本連載の別の回で触れます。

analytics

「まとめて読みたい!」との読者のみなさまの声にお応えし、この連載が本になりました。書籍版はさらに読みやすく加筆修正のうえ、書き下ろしのコラムや記事公開後のアップデート情報も盛り込んでいます。

現場でプロが培った
Google Analyticsの使い方

本体 1980円+税、A5判256ページ(オール2色刷)
ISBN978-4048684125

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