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Analyticsで検索トラフィックのアクセス解析 (1/4)

2009年09月15日 07時00分更新

文●中野克平/デジタルコンテンツ部編成課

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※この記事は「現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方」の第7回です。過去の記事も合わせてご覧ください。


 Google Analyticsで解析できるWebアクセスは、トラフィック(流入路)別に(1)ノーリファラー、(2)参照、(3)検索エンジンの3つに大別できます。今回から3回にわたって検索エンジントラフィックを取り上げ、検索エンジン経由のアクセスの増減を観測し、増減の理由を分析し、問題点やチャンスを発見する手法を紹介します。

「そもそも、どうして検索エンジンからのアクセスと分かるんでしょうか? GoogleやYahoo! JAPANのような検索エンジンが、ユーザーの行動をWebサイトに知らせているんでしょうか?」――リファラートラフィックの分析(第4回)で「リファラー」について説明したとおり、ユーザーがリンクをクリックすると、Webブラウザーは参照先(リンク先)のWebサーバーに、参照元(リンク元)のURLを「リファラー」として送信します。検索エンジンの検索結果画面のURLは、ユーザーが検索したキーワードを含んでいますので、参照先のWebサーバーにユーザーの検索キーワードを通知しているのは、ユーザー自身が使っているWebブラウザーです。

 たとえば、Googleで「Web Professional」と検索したとき、WebブラウザーのURLは「http://www.google.co.jp/search?q=Web+Professional」(URLの一部省略)になります。


 ユーザーが最初に表示されている「ASCII.jp – Web Professional(ウェブ・プロフェッショナル)」のリンクをクリックすると、Webブラウザーは以下のようなHTTP要求をASCII.jpのWebサーバーに送信します。

WebブラウザーからWebサーバーへの要求(一部省略)


 黄色のマーカー部分がWebサーバーに要求するURL、緑のマーカー部分が参照元のGoogleのURLです。Google Analyticsは主要な検索エンジンのリストを持っており(関連リンク)、参照元のドメインが検索エンジンであれば検索エンジンにトラフィックを分類します。また、リファラーのURLが検索エンジンとみなされる*場合は、「search」という検索エンジン名で集計されます。


※「検索エンジン」の定義は公式には発表されていませんが、URL中に「q=キーワード」の形式でキーワードを含んでいるなど、いくつかの特徴を条件に判断していると考えられます。

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