不況の時こそBlackBerryが真価を発揮する
これまでのBlackBerryの導入は、東証一部上場の大企業が中心だったそうだ。マネージャークラスや部門単位での導入も多い。海外でも使えることから、海外出張が多い企業や部門での導入は理にかなっている。数100~1000台といった大規模な採用もあるようだ。
「ある程度の大企業には採用していただき、導入の第1フェーズが一段落した。次は中小企業のユーザーにもお使いいただきたい」と三嶋氏は今後の展開を述べる。
しかし、ビジネス中心に展開するBlackBerryは、企業導入の場合、BlackBerry Enterprise Serverと共に導入しなければセキュリティーに強いBlackBerryのメリットを活かすことができない。そのため、それなりの導入費用が初期コストとして必要となる。
昨今のサブプライムローンを発端とする金融危機や株安などでビジネス市場の冷え込みが拡大する可能性があり、企業の情報通信機器の導入にも影響が出るのではないか。しかし、逆に「この状態はチャンス」だとNTTドコモは考えているようだ。
「確かにマーケットの状況が悪く、日本企業も影響を受けると考えてます。IT予算だけでなく全体予算も絞られ、人件費圧縮のためのリストラなどの可能性は捨て切れない。しかしBlackBerryには業務の効率化という効果が見込めます。人を減らすなら、1人1人のパフォーマンスを高めて業績を上げていきませんか、という提案をしていきたい」(三嶋氏)
三嶋氏は「カナダのある調査会社によると、BlackBerryによって1人1日、約1時間の労働時間短縮が図れたという数字がある」そうだ。常に持ち歩くビジネスツールと聞くと、24時間仕事に拘束されるような気持ちになるかもしれない。しかし、業務効率化によって、労働時間の短縮を図ることも可能なのである。
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