3タイプの法人ユーザーを狙うドコモ
ドコモはBlackBerryのほかに、Windows Mobileや、今後発表するAndroidなど、ほかのプラットフォームも展開している。このあたりとの棲み分けはどうなるのだろうか?
「BlackBerry Boldはやはりビジネス寄りの端末です。オフィスにあるパソコンのメールやブラウジング、スケジュールといった機能を持ち運ぶならBlackBerryがぴったりです。一方、Windows Mobileの方がコンシューマー寄りですね。音楽や動画などを楽しむプライベートなパソコン機能を持ち歩くのに向いていると言えます。Androidはいまの時点では判断が難しいですね。スペックやサービスが決まっていないし、これまでのスマートフォンとは少し考え方が違うので」(三嶋氏)
さらにドコモでは次のように法人向けのモバイル利用形態を3パターンに分けて考えている。
(1)通話機能中心のビジネスユーザー
メールやウェブはあまり使わず、主に通話機能を重視するユーザー。FOMAや企業IP内線サービスを合わせて使える「N906iL onefone」など。
(2)外周りが中心のビジネスユーザー
営業で外出していることが多く、定型フォームに作業日報を入力するといったユーザーには、入力インターフェースが多彩なWindows Mobile端末。
(3)社内稟議決裁などを指示する幹部マネージャー層
会議などが多く、自分のデスクでゆっくりメールチェックができないユーザー。メール中心に報告を受けたり、決裁するなら場所を選ばないBlackBerry端末。
実際、BlackBerryは管理職以上の人が持つことが多いようだ。例えば社内で段階的に導入される場合、まず役員クラスが持ち、続いて部長クラス、課長クラスと上層部から支給される。メールや業務管理システムで意志決定や決済を行ない、15分単位でリアルタイムにスケジュールが変更されるような多忙なユーザーが、BackBerry Boldのペルソナと言える。
この連載の記事
-
第100回
スマホ
ケータイの“ミクロな魅力”とは、なんだったのか? -
第99回
スマホ
フォロワー計32万人の2人が語る2009年のiPhoneとメディア -
第98回
スマホ
写真で振り返るケータイ10のミクロなシーン -
第97回
スマホ
ケータイが支える、マイクロ化と遍在化するメディア -
第96回
スマホ
ノマドワークのインフラをどう整えるか? -
第95回
スマホ
冬春モデル発表会で見えた、本当に欲しいケータイ -
第94回
スマホ
デザインから考える、ケータイのこれから -
第93回
スマホ
次の自動車社会とケータイとの関係 -
第92回
スマホ
モバイルアプリを実際に作るにあたっての考察 -
第91回
スマホ
楽しい使い方は現在模索中の「セカイカメラ」 -
第90回
スマホ
iPhoneと過ごしたNYとメキシコの旅でわかったこと - この連載の一覧へ