Crysis
続いて現在もっとも重いゲームタイトルの1つ「Crysis」。「ロストプラネット」では大きな差が付いてしまったHD 4670だが、ここでは標準設定、高負荷ともにHD 3850を上回り、さらに解像度1024×768ドットでは9600 GTにも並び、かなり健闘している。ただゲームになるかどうかのボーダーライン40fpsにはやや遠く、今回比較した製品のパフォーマンスに大きな差はないと言える。なおHD 3650の高負荷設定はベンチマーク中にゲームが強制終了するトラブルのためN/Aとしている。
デビルメイクライ4
爽快なアクションが楽しめる「デビルメイクライ4」。「ロストプラネット」と同じカプコン製のゲームだが、ロストプラネットよりもグラフィックス負荷は軽くミドルレンジのグラフィックスカードのパフォーマンスを見るには丁度いいタイトルだ。ロストプラネットと同様にDirectX 10モードにて起動しチェックを行なった。
デビルメイクライ4のパフォーマンス計測モードは4つのシーンがあり、それぞれの平均フレームレートが最後に表示されるほか、総合性能がランクとして表示される。ランクは最高がS、次点がA、B、Cと続き最低がDとなっている。シーン1~4まですべて60fpsを超えればA、さらに100fpsを超えるシーンがあればS、50fpsを超えればBという感じだ。
シーンごとにグラフィックスの重さが異なっており、重い順からシーン4、シーン2、シーン1、シーン3となっている。グラフが多くなってしまい個別に評するのは長くなるため軽いシーン3と重いシーン4について見ていこう。
シーン3の標準設定ではHD 4670はHD 3850を上回るが、高負荷になるとHD 3850に逆転を許してしまうのは、やはりメモリバス周りの弱さだろう。ただ標準設定、高負荷設定ともに9600 GTといい勝負をしており、そのポテンシャルの高さが伺える。
さて重いシーン4だがメモリバスの弱さが成りを潜め、GPUクロックが高いHD 4670がかなり高いパフォーマンスを発揮する結果となった。高負荷設定にしてもHD 3850、9600 GTをともに上回り、デビルメイクライ4に限っていえばHD 4670は今回比較した製品の中で最適と言えるだろう。
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