本日、インテルの新型チップセット「P45」搭載マザーボードが発売されたが、もうひとつの注目製品「Atom」を搭載したインテル純正のMini-ITXマザーボード「D945GCLF」が、明日から発売される予定だ。
採用CPUは“Diamondville”こと「Atom N230」
「Atom」(アトム)はモバイルインターネットデバイス(MID)や、低価格のインターネット対応PC向けとされるCPUの新ブランド。低消費電力用途向けに新たに開発された45nmプロセスの製品で、MID向けの「Atom Z5xx」シリーズ(開発コードネーム:Silverthorne)と低価格PCに向けた「Atom N2xx」(開発コードネーム:Diamondville)の2種類が用意されている。
このうち今回登場した「D945GCLF」で採用されているのは、オンボードのCPUの刻印を見る限り「Atom N230」、すなわちDiamondville。ちなみに、Atomプロセッサーとチップセット、無線通信機能で構成されるCentrino AtomプラットフォームでのCPUは、MID向けの「Atom Z5xx」シリーズとなる。
なお、インテルのウェブサイトでは「Atom Z5xx」シリーズは掲載されているものの、「Atom N2xx」シリーズについての記載は今のところ確認できない。
シンプル、だけど安い!「D945GCLF」
「D945GCLF」の主なスペックは、チップセットが「i945GC」+「ICH7」。拡張スロットがPCI×1、メモリスロットがDDR2 DIMM×1(DDR2-667/533、2GBまで)。オンボードインターフェイスにはVGA(GMA950)やサウンド(Realtek/ALC662)、100Base-TXイーサネット、Serial ATA×2、IDE×1とシンプルなもの。
オンボードのCPUは刻印を見る限り「Atom N230」と思われ、「1.6GHZ/512/533」といった記載やS-Spec「SLB6Z」という記述も確認できる。また、CPUは小型のヒートシンクを装着。Northbridgeである「i945GC」には小型のファンを搭載したクーラーが装着され、South bridge「ICH7」にはなにも付いていない。
明日4日から販売をするというアークとT-ZONE.PC DIY SHOPでは価格9980円。Mini-ITXマザーボードの価格としては非常に安価で、気軽に購入できるという点でも注目だ。